今日は「み(3)み(3)に一番」「み(3)み(3)にいい(1)ひ」(耳に良い日)といったあまり出来の良くない語呂合せでオーケストラの日らしいので、何かオーケストラが出てくる面白い話でもないかといろいろ調べたら、次のようなジョークを発見しました。まだ、ソ連という国に演説の長さで有名だったフルシチョフが君臨していた時代のものです。
北京の人民大会堂でフルシチョフが演説した。ロシア語で1時間たっぷり。
通訳が翻訳する。
「チン」
嵐のような拍手。
フルシチョフは演説を続ける。さらに1時間。通訳が進み出て翻訳する。
「チン・チャン」
さらに盛大な拍手。
拍手に鼓舞されて、フルシチョフの演説はいっそう熱を増し、壮大雄渾なフィナーレまで、さらに1時間かかった。通訳が翻訳する。
「チン・チャン・ピン」
鳴り止まぬ嵐のような拍手、オーケストラは東方紅を奏し、全聴衆が立ち上がって合唱する。
つづいて催された大宴会で、フルシチョフはロシア語を話せる中国人に聞いた。どうして自分の大演説が、あんなに短い言葉でまとめられるのかね。
中国人はにやにや笑いながら打ち明ける。
「同志フルシチョフ、一番はじめに通訳はこう言ったんですよ。『たわごとだ』。二回目はこう言いました。『ひどいたわごとだ』。そして三回目はね、同志フルシチョフ、拍手が多かったでしょう。通訳がこう言ったんですから。『ひどいたわごとが終わった』って」(『スターリン・ジョーク』/平井吉夫編P184〜185より)
まぁオーケストラが出て来なくても十分成り立つジョークですが、通訳が出てきたので、時節柄、一平くんのことを思い出さざるを得ませんでした。この人、今はどこにいるのでしょう?
ソウルでの試合後にロサンゼルスに戻るチームのフライトにはいなかったと、ドジャースの球団幹部は明かしたようですが、早まった行動には及ばないことを心から願います。
そして、できれば帰国してギャンブル依存症の恐ろしさを広くアピールする広告塔的存在になってほしいです。この国は2016年にIR法(特定複合観光施設区域の整備の推進に関する法律)を制定しており、すでに大阪府・市では、同法に基づくIR整備計画が実行に移され、カジノを含む統合型リゾートが開発されつつあるからです。
IR法はおカネ儲けには都合がいいのかもしれませんが、ギャンブル依存症の人間を増やすという意味では明らかな悪法です。もっと言えば、“今だけカネだけ自分だけ”という人々だけが、ギャンブル依存症の人間を作り出してその犠牲の上に立って潤うことを可能にしてしまう悪法です。
なので、一平くんが帰国してこの国でギャンブル依存症の恐ろしさを広くアピールする広告塔的存在になってくれれば、IR法の利用に大きくブレーキがかかることになるのではないか、そして、それは今の一平くんがなしうる最上のことではないかと思うのですが。
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