『三体』原作感想

『三体』劉慈欣著
三部作『三体』『黒暗森林』『死神永生』
1作目
ナノマテリアルの研究者・汪森は世界中の科学者が次々と謎の自殺を遂げているのを知り、科学フロンティアへの潜入する。遠い星からの遠大な地球侵略計画と三つの太陽に苛まれる星が舞台のVRゲーム『三体』の謎とは
ミステリ仕立ての現実と過酷なVRゲームの世界の両輪が面白い。なにより警官の史強との凸凹コンビが実にいい。SF描写な難解なところもあるけど映像的に表現がいい
繰り返される三体の滅亡や船体輪切り、智子の開発描写などビジュアル的に映える

「三体」2作目『黒暗森林』
地球に向けて迫る三体艦隊。智子による情報漏洩対策のため面壁計画が立てられ羅輯 を含む4人の面壁者が選ばれる。対して三体に協力する団体は破壁人を送り込む。破壁人により次々と破られるサスペンス。一方で宇宙艦隊の設立
下巻では冷凍睡眠から目覚めた羅輯の見る科学的に停滞した未来世界。宇宙艦隊と三体兵器水滴との戦いが見どころ。
冷凍前も後もいる警官の史強とのコンビにほっとする

「三体III 死神永生」上下
「上巻」
前巻と同時期に「階梯計画」で三体艦隊に間諜として雲天明の脳が送られる
停戦から数十年後、抑止力を持つ執剣者が主人公・程心に交代すると三体世界のロボットが侵略を始めるが、スイッチを彼女は押せない。一方宇宙では地球の艦隊同士の追跡バトルがなされ。
「下巻」
三体艦隊は去るが地球も外宇宙から標的になる。雲天明の語る、「絵に描いた人間が消える絵師」を巡る3本の童話を解読し、3つの計画が検討されるが、攻撃が始まり。二次元化のイメージは凄い。多次元多宇宙は複雑だがジョジョ、ドラえもん、エヴァ、萩尾望都を嗜んでいると可視化できるね。「グレンラガン」もそうね。


ドラマ版をやっと見始めました。先行のWOWOWで30話撮ってネトフリで日本語訳しないかなと期待したのですが。残念。