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2024年03月05日19:57

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2023年洋画映画その4

「3つの鍵」
ローマの同じアパートに居住する3つの家族の10年を追う。アパートに衝突した交通事故で女性が死に、それをきっかけに直接的に間接的に、それぞれの家族は不安定になり、関係性が壊れてゆく。彼らに幸あれと行く末を見守る映画。監督・脚本ナンニ・モレッティ、エシュコル・ネヴォ原作。
複数進行形人間喜劇について。関わりのない複数の組を同時進行する話は、同じテーマと雰囲気でまとめ、冒頭やラストで糸を閉じるとばらばらにならず一つにまとまってみえる。ロバート・アルトマンが得意としてた手法。雰囲気もテーマも違うとただ短編集を刻んだだけになってしまう。
関わりのある組は一つの話なので複数進行で問題ない。いわゆる「24」は後者。
グランドホテル形式は場所を一つにしてまとめた人間模様。三谷幸喜ドラマが得意としてるね。
「スモールワールド」
ポーランドで起きた4歳の女児誘拐事件の犯人を国を渡って12年追った刑事の話。人身売買組織に捕まり幼女相手に罪深い屈辱を受け、闇を見て闇に呑まれそうになる己に苦悩する。人としての葛藤、刑事としての執念で目的を果たす。だが、自分の欲望を制御できなくなる不安から最後は自ら銃口に身を晒す。監督・脚本パトリック・ベガ

「英雄の証明」
イラン映画。借金から服役中一時的に外出を許された主人公は婚約者が拾った金貨入りバッグを換金せずに持ち主に返した。マスメディアはその行動を英雄扱いするが、不満に思う借金取りの行動を機に善意が皮肉な展開に。市井の人々の人間模様。アスガー・ファルハディ監督

「美しい都市」
イラン映画。成人して死刑執行が迫った友達のために、同じ少年院の少年は友達の姉と協力し、被害者家族に助命を頼みにゆくが。量刑が被害者感情で変わるイランの刑法の下での様々な人々の人間ドラマ。イスラム教の「目には目を」でもそう簡単に復讐を許可していないらしい。アスガー・ファルハディ監督。

「パラレル・マザーズ」
シングルマザーの主人公は産院で知り合った女性の赤ん坊と取り違えられたと気づく。しかし相手の赤ん坊が死んだと知り事実を隠して同居し関係を結んでしまう。冒頭とラストは遺骨発掘という別のテーマになってて、個人的にはあまりうまく合体できてないかな。監督の思いはあるかもだが、女二人の話だけのがよかったかも。ペドロ・アルモドバル監督
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