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2024年03月02日12:33

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日本人のルーツ

少し前にテレビで日本人のルーツを調べる番組があった。題名は忘れて思い出さない。”日本人とは何者なのか”だったかな?

良く知られているように古代日本には”縄文人と弥生人が居た”と言われている。なかでも縄文人は弥生人よりずうっと古代から日本列島に住み着いていたと言われている。
その縄文人はいつ頃どこから日本列島にやってきたのか、という調査だった。
現在はDNA鑑定の技術が非常に進み、縄文人の骨から縄文人の全ゲノムが分かっているらしい。そこで縄文人のゲノムをアジア各地の人種のゲノムと比較すると、現在のアジア各地の人種とはかなり離れているらしい。
しからばどこの人種と近いかというと、さらにずっと古い人種すなわちホモサピエンスが20〜30万年前アフリカで発生し、6〜8万年前アフリカを出てユーラシア大陸へ進出が始まり、そのルートとして主にヨーロッパへのルート、中央アジア、シベリアへのルート、中近東からインドを通り東南アジアへのルートがあったと考えられている。さらに後のグループは南下してオーストラリアへのルートと北上して東アジアへのルートに別れたらしい。この北上ルートから当時大陸と陸続きであった日本列島へ渡ってきたらしい。(2〜3万年前ぐらい)
その後海水面が上昇し日本列島が大陸から切り離されたため、渡ってきた人種は日本列島で他と交じり合うことなく独自に進化したらしい。これがいわゆる縄文人となったらしい。
大陸ではいろいろな混血がおこなわれ、古い人種の痕跡が徐々に失われ現在のモンゴル人や中国人、東南アジア人となったらしい。
そのため縄文人は現在のアジア人種とはかなり離れた古い人種の痕跡が残っているらしい。
テレビ番組でタイのジャングルの少数民族に縄文人と非常に近いDNAを持つ人種がいるというので探しに行くというのをやっていた。
(いわゆる古代人の末裔で縄文人と近い)一度はその民族と会うが、2度目に遭おうとしたときは忽然とジャングルから消えていた。

その後今から3000年ほど前に大陸から新しい人種が大陸から文化(稲作文化など)をともなって渡ってきたらしい。(いわゆる弥生人の始まり)
その後弥生人は何度も大量にわたってきたらしい。新しく渡ってきた弥生人と土着の縄文人との混血がおこなわれ、これが日本人のルーツとなっているらしい。
なぜ大陸から大量に渡ってきたかというと、当時の中国大陸では様々な争いがあり、負けたほうが大量に朝鮮半島やその先の日本列島へと流れていったらしい。
中国の戦国時代以後も大きな争いがあるたびに日本へ渡来人として大量に渡ってきたことが考古学やDNA研究などで分かってきている。
たとへば日本の古墳時代にも大量の渡来人があったようで、その当時は中国で後漢が滅び三国志の時代になっている。日本で巨大な古墳が作られるようになったのも渡来人だちの技術、文化によるのかもしれない。
文字がなかった日本に文字をもたらし、縄文文化とはちがった文化(鉄器など)が入ってきている。
その後も渡来人の流入は奈良時代まで続いている。

現在の日本人にはまだかなりの縄文人の痕跡があり、地域によってその濃さが違っていることが全国調査などでかなり詳しくわかってきている。
縄文人の痕跡は北海道、東北、沖縄、九州ではかなり濃く、四国、近畿では薄い。
われわれのDNAには出身地域により幾分かの縄文人のDNAが混ざっている。

写真は少し前の”サイエンス”記事、色が濃いほうが縄文人の度合が濃い。

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