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2024年02月26日01:08

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2022年邦画映画その3

「零落」
8年間連載が終了しスランプになった人気漫画家は妻と別居しデリヘル嬢に惹かれる。苦悩し漫画家として浮上するまでの話。「おやすみプンプン」以後みたいに見えるが自伝ではないのかな。現在「MUJINA IN TO THE DEEP」を連載してるね。監督竹中直人、原作浅野いにお、脚本倉持裕。
周りに傷つけられ自分を牙を剥き、自分を傷つけない世界に逃避するも、結局自分を救うには筆を取るしかない、書き続けるしかないのが創作者の業。

映画「月の満ち欠け」
妻子を失った主人公を訪ねてきた男は、主人公の娘と自分の愛した女性について語る。純愛か妄執か。生まれ変わりに振り回される周囲。子供とおじさんの年齢差が気になって。ラストの再会イメージが若い二人だったけど、現在の老人と幼女の姿のほうが余韻があると思うのだが。佐藤正午原作。東野圭吾の「秘密」も亡き妻が生まれ変わるけど、記憶は消えて(フリなのかもだが)去る。結末は逆だなと。

『そして僕は途方に暮れる』
フリーターの自堕落な主人公は彼女に責められて家を出、考えなしに友達、先輩、家族のところを転々とするが、同じく自堕落な父親に会い。関係を次々断ち切る彼がどうなってしまうのだろうと。ハートフルな締めかと思いきや裏切るラストが秀逸。お楽しみはこれからだ。舞台の映画化。監督・原作・脚本三浦大輔

『# マンホール』
マンホールの中で目覚めた男。脱出しようにも負傷しており警察を呼ぼうにも場所が不明。興味を引くためにSMSで女性アカウントを作り情報を集めるが、彼自身にも秘密が。不特定多数の人々が情報をくれるとこ懐かしの2ちゃんねる実況みたいな。監督: 熊切 和嘉、脚本: 岡田道尚。

「Winny」
ファイル共有ソフト「Winny」の開発者が2004年に逮捕される。弁護団と共に戦い裁判で第一審の判決が出るまでが中心。一方で警察の腐敗の告発も並走し、警察が拙速逮捕した裏が伺える感。控訴し無罪を勝ち取った後の本人の姿がエンドロールに。松本優作監督。才能ある開発者から自己表現でもある開発を取り上げるのは江戸時代の絵描の手鎖の刑のごとく許しがたい。それでも戦ったのは日本の技術革新者の萎縮を救うため。シリアスだが弁護団の人々とだんだん仲良くなったりと温かいドラマもある。
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