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2024年02月20日18:15

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【災】能登島ボランティア

先週土曜日夜から日曜に掛けて、地震で被害を受けた石川県七尾市の能登島に有る野崎町まで、片付けボランティアに行ってきました。
この島へボランティアが入るのは、自分たちの団体が始めて(第一陣は先週入りました。自分は第二陣)とのこと。
夜10時に名古屋をバスで出発し翌日朝現地に入り、21時すぎに名古屋へ戻る強行軍です。

途中の県道・町道は揺れでボコボコで、町のあちこちに隆起が有り、バスはゆっくり走ります。
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朝早く、拠点となる現地コミュニティセンターに到着。そこには関西から送られた仮設トイレが設置されていました。
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現地はなんとか電気が復旧したばかり・水道は出ません。
ミーティングを行い、班ごとに徒歩で道具を担いで、割り振られた家屋に向かいました。自分らの班は11人。

自分らの班は、こちら基準ではとっても大きな家・向こう基準では普通の家屋=9K+納屋2棟(納屋の奥には息子さんが乗っていたリッターバイク!!))の屋内片付けを行います。
至るところで漆喰の壁が崩れ、倒れた家具が散乱し家財が積み重なり、窓のガラスが割れ、素足では入れない状態でしたので(余りにも悲惨なので写真は上げません)、安全靴を履いて仕事です。
住んでいるのはご高齢の御夫婦。これは自分たちでは手を付けれないわ!と実感。
しかしあまりの物の多さに こんなん1日でなんとかなるんか?! と若干不安なまま仕事をスタート。
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古い家屋に良く有る間取り=屋内には廊下は無く、部屋は引き戸で全部繋がっているので、ぐるりと輪を書くように順番に片付けを行います。
散乱しているものを拾い集め、拾ったもののうち"要る?要らない?"の判断を家主様にしてもらい、必要な細かなモノは軽く汚れを払って並べ、不要なモノは廃棄基準に従って分別し庭に並べ、倒れている家具を起こし仮置き場に移動させ、畳が見えた部屋から割れて散らばっているガラス片を拾い、畳掃除をして家具を戻し、先程の細かなモノを家具へ戻す、を繰り返し1部屋が済んだら次の部屋へ。
これを9部屋・・・・
ご高齢のため、立ち会うことが難しい家主さまの代わりにと、途中ご友人という方が立ち会ってくれ、仕事のスピードが上がりました。
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そして想定外の仕事も! 御夫婦の寝室は奥まったところに有り、そこは被災した引き戸が動かない状態では使えない、とのことなので、ベッド2つを片付けが済んだ部屋に移動しました。
トイレは自身で持ち込んだ”袋+凝固剤セット”にいたして済ませます。

1時間に10分の休憩を取りながら仕事を進め、11時、いったんコミュセンに戻り途中で買ってきたもので昼飯を食い、少し休んで再び現場へ。
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午前と同じことを繰り返し、あらかた仕事が終わり最後の掃除をしていたら、先ほどのご友人が柱のようなものを持ち込んでいました。
「これをどうされるのですか?」 とたずねたところ 『落ちかけている梁を補強するんだ』 とチェーンソーを用意し梁の高さを測り出しました。
そのあと別の方2名が、また角材をトラックで持ち込んでいました。
1月半も放置されていた被災家屋を、地元の方々が なんとかしよう!と動き出されたのです。

この状況には覚えがあります。
以前水害ボランティアに行った先で、数ヶ月放置されたとんでもなく大量の丸太を撤去しようとチェーンソーで切り刻んで人力で担いで運んでいたのですが、そこに地元の会社が保有するクレーン車が登場しました。そして玉掛け技術を持ったボランティアさんと協力し、あれよあれよ!という間に丸太が片付いてゆきました。

どちらも、 どうしようもねぇ なんもする気がおきねぇ と落ち込んでいた被災者さまがボランティアが動く姿を見て 俺も負けちゃいられねぇ! と前向きな気持ちになられたようです。
これもボランティアの役割の一つのなのだ、とあらためて実感しました。

そしてなんとかここの仕事が終わったので、今も追加で入った家で仕事をしている所へ班全員で支援へ向かいます。
そこでは、とにかく倉庫から荷物を出す仕事が行われていました。自分はたまたま家主さまと立ち話をする機会に恵まれ、倉庫の中のものの由来をお聞かせ頂くなかで、倉庫から運び出され廃棄物集積場に置かれようとしている袋に違和感を覚え、「ちょっとそれ家主様に見せて」と持ってきてもらったところ、家主様から『ああ、これは大事なものだ。こんなところに有ったのか』との判断をいただき、無事に救出することができました。
なにが大事でなにが不要かは、家主さま・そのご家族さま以外には判断できないものだと、東日本大震災の時の教訓を思い出させていただいた案件でした。

そしてそこから何か大物が運び出されようとしています。業務用の大型冷蔵庫!重量100キロg?。
なんとか倉庫の奥から出入り口までは引きずって移動させて来られたのですが、最後の難関=出入り口に有る2cmの敷居をどうしよう?と困っていました。
そこで俺の機転がひらめきました! 隣の部屋にスコップが有ったよな?と。
それを持ってきて冷蔵庫の下にあてがい、敷居を支点にしてテコの原理で持ち上げて。押せーーー!!
無事に乗り越えさせることができました。そこに有るモノは本来の使いかたでなくとも、工夫して使い切る、ガキの頃、ボーイスカウトで学んだ教訓です。

そして仕事を終え、コミュセンに戻ります。
その途中に見えた立山連峰! 冬にこっちへ来たのは始めてなので、その美しさに見惚れていました。
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コミュセンで報告会を行って、14:30、名古屋へ戻る7時間のバスの旅へ。
と、島から半島へ渡る橋が凄かった! おーい!こんな坂、登れるんかい?!!
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暫く下道を走り高速に乗りSAで晩飯。選んだのはこちらへ来たなら食ってみたい!と思っていた”富山ブラック”!
味、濃いわーー!
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21時半、予定通りに名古屋へ戻り、電車を乗り継いで帰宅し、軽く荷物を片付けてZzzz・・・
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