部下のタイプを知るDisc理論　ウィリアム・M・マートン

■Dominance(支配型)
支配的なリーダーシップをとるタイプ。
責任感と行動力はあり、チャレンジ精神は旺盛。
しかし、他人と協調するのは苦手。

自分が一番でありたいタイプなので
「君に任せて正解だった」
「リーダーシップがあるね」と
褒めるとはりきる。
少し高めの目標の方がやる気を出す。

■Influence(感化型)
社交的でチームのムードメーカー的役割を果たすタイプ。
人との交流も積極的で発想力に優れている。
しかし、単純な作業は苦手。

承認されたいという欲求が強いので
「アイデアが豊富だね」
「センスがいいよ」と
発想力や感覚を褒めよう。
インフルエンサーの語源がこのタイプ。

社交的なので人前で
「あなたなら、やればできます」と
励ませば「お、そうかな」と
すっきりその気になって頑張ります。

■Steadiness(安定型)
周りとの協調性や場の調和を重んじるタイプ。
コツコツ最期まで地道にやり遂げる。
変化を嫌い、新しい事にチャレンジするのが苦手。

抽象的に褒めても疑うタイプなので
「この間の統計資料、クライアントに好評だったよ。
ありがとう」と感謝の言葉と共に
具体的に何が良かったのかを伝えるのがコツ。

安定的なので、マニュアルなどを通して
「この通りにやったらできますよ」と言えば
安心して行動に移す。

■Conscientiousness(慎重型)
正確さや完璧さを重んじるタイプ。
論理的で合理的な思考の持ち主で、
計画的に仕事を遂行するのが得意。
曖昧な事や感情論が苦手。

褒められてもお世辞に聞こえるタイプ。
「あのデータを引用したことで、
とても説得力があったよ」と
考え方やアイデアを認めると、次も
頑張ってくれる。

慎重型なので「20年前の論文でこんな発表があるよ」
とエビデンスを示せば、
「やってみる価値がありそうですね」と
すんなり受け止める。