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2024年02月05日12:55

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『すべては「起業」である』

ダニー・ウォーシェイ・著 渡会圭子・訳 早川書房


過去16年間で3000人を超える起業家
に指導しており、そこで培ったメソッ
ドと考え方を、本書にまとめています。

中心となるのは、「発見・解決・拡大」
という、あらゆる分野で応用できる、
起業家の思考法で、本書には、この詳
細とケーススタディがまとめられてい
ます。
(原題は、『See, Solve, Scale』 )

著者は、本書の冒頭で、こんなことを
述べています。

・アントレプレナーは潤沢なリソース
 を持つ必要はない
・“起業家向きの性格タイプ”というも
 のはない
・“正しい集団”に属している必要はない
・成功するアントレプレナーは、何か
 をゼロからつくるとは限らない

「自分には起業の才能なんてない」と
考えている人にこそ読んで欲しい内容
で、正しく学べば、きっと起業家にな
れると確信させてくれます。

なかでも読みどころは、いかにしてユ
ーザーのニーズを掴むか、という観察
のポイント。

どうやって顧客の目線を獲得し、それ
を価値提案につなげていくか、ビジネ
スで一番大切なところが詳しく書かれ
ています。


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豊富なリソースが妨げになることもあ
る。多くを持っていると保守的になら
ざるをえないときがある。リソースを
維持することばかり考えて、新たなチ
ャンスやイノベーションに目を向けな
くなり、特定の結果に固執するように
なる

起業に必要なものをリストアップした
結果、手始めにだいたい五〇〇万ドル
の資金が必要だと判断した。これはも
ちろん大変な額だ。五〇〇万ドルもの
現金を持っている人はめったにいない
し、それだけ集めるのも難しいだろう。
ボブがどう対応したかと言うと、起業
するときの固定コスト(デザイナー、
製造、販売チーム、信用審査部など、
雇用に関わる費用)を、製品が売れた
場合だけ発生する変動コストに変えた
のだ

自由とは、失うものはもう何もないと
いうことだ。ーークリス・クリストフ
ァーソン『ミー&ボビー・マギー』

満たされていないニーズを見つけて確
認する

タイドのブランド・チームは、人類学
者のような行動をしたのだ。このP&G
の言い伝えによれば、タイドのパッケ
ージに不満はないと言い、チームを自
宅に招いたある女性は、箱を取り出し
てカウンターに置き、引き出しを開い
て鋭いナイフを取り出すと、箱に突き
刺し、小さな穴を開けて、計量カップ
に洗剤のパウダーを流し込んだのだ。
(中略)このときのひらめきによって
パッケージが変わっただけでなく、ま
ったく新しい“リキッドタイド”という
製品が開発された

それが何かではなく何になりうるかを
聞くだけで、二番目のグループの人々
の頭の中がストレッチされ、輪ゴムの
違う使い方に気づくことができた

アイデアのリストに少なくとも一つ、
“ワイルドカード”を必ず入れる

起業家としてのモチベーションを維持
するのに、熱意よりも重要なのは目的

価値提案の演習
第一文ーー誰・何・なぜ
第二文ーー顧客の信頼を得られる理由
第三文ーー差別化

投資家に求めるべき重要な特性は二つ
ある。出資額以上の価値を与えてくれ
ること、そして一緒にいて楽しい相手
であることだ


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