特集のお題ではないんだけど、高田漣氏による金延幸子さんのインタビューが読み応えあった。
P.K.ディックが金延さんの音楽をプロデュースした話は知っていたが、金延さんも
ディック作品にインスパイアを与えていたんだな。
高田漣氏の御父君とは僅かだけど
親交があったんだよなあ。まだ前世紀に演奏の後に酒を酌み交わしつつ語り合った。そして亡くなる三カ月ほど前も地方を演奏旅行して回っていて、来松された。不勉強にして漣氏の祖父・渡氏の父高田豊氏についてはプロレタリア詩人である事だけは知っているが、作品は知らない。
芹沢央『魂婚心中』
読み進めるうちに異様な意識が前面に噴き出て来る。魂婚と云う概念が、およそ人類の生活意識とは相容れない異常な行いだから。
狂った目的に向かって異常を来した精神が暴走する様は、まさにSFなのかもな。
『おまかせレスキュー』横山えいじ
可愛い見た目に騙されると、酷い目に遭うぞ。見た目が可愛くなくても愛すべき家畜だし。
最近イタイタイ病の事が話題になっていたが、そっち系統の皮肉だろうか? 時期が合わないか。
『廃園の天使三』飛浩隆
ランゴーニの嫁取り物語。第一作目で書かれた蜘蛛の王とは違った人物造型だ。
ランゴーニもまたAIであって、この世界を統べたりしているのではない。ランゴーニもまた天使の発生に翻弄されている。この描写がいずれ青野の区界に帰納していくのだろう。
『マルドゥック・アノニマス』冲方丁
ハンターは伸し上がろうとする。イースターズ・オフィスが絡みつく。
ハンターの能力支える要素は解析されつつある。自制は前後しているが、最新の対決の時は近いのか。
『戦闘妖精・雪風』神林長平
桂木少尉とフォス大尉が語り合う。雪風の事、深井零の事、田村伊歩の事、そしてジャムの正体を推論する。
作者が生成AIについて新聞に論考を寄せている無いよが反映されている。ジャムは未来の地球のAIなのか?
『ヴェルト』吉上亮
まだずっと序章のままウダウダと会話劇が続く。多少背景の描写で人知を超えて何者かの存在を窺わせるが、SFに向かうのか神を語るファンタジーに堕ちるのか?
『振曲』宮��夏次系
人を変容させる流行病が覆う世界。でも、ウイルス性なのか宇宙線の影響なのかはわからない。
足場と対話する病んだ少女。疫病は肉体だけでなく精神の変容も引き起こすのだろうか? でも、足場は確かに答えてくれる。
『恋は呪術師』大滝瓶太
前の忍者の設定にしろ、本作の天使の設定にしろ、何か変だ。調律の合っていないギターコードの様だ。
世帯臭さがずっと匂うんだよなあ。嫌いじゃないけど、こう云う珍妙な世界。
『死人島の命題』森晶麿
SFとしてはよく出来ている。ミステリとして、こんなんでいいのか? と云うトリックだな。
SF設定が絡んでいるけど、長編の世界設定で説明し切れる紙数ではない。じっくり長編の一話として読みたい。
今どき密室なんて古臭いんだよな。
『小角の城』夢枕獏
諏訪大社と安曇族の話だ。如何にも古の土着の神々の話になって来た。天照神話なんて新しく作られた事実を思うと、本当に日本の根源に迫る物語だ。
『幻視百景』酉島伝法
機種変更って面倒だし、システムとかややこしいしなあ。
特集『ミステリとSFの交差点』
大体においてSF小説はミステリーの手法で書かれている物が多い。アジモフなぞミステリ作家だと思えるくらいだ。
何かが起きてそれを解き明かしていく道筋に科学をどう絡めるかがSF作家の力量だな。
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