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2024年01月01日12:23

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【記録】二千六百八十三年(令五年)十二月に読んだ本

古典の超大作を読んでこれが何度も行を戻って読み直さなければならなかったので、数値的には低い。森岡浩之が二冊あるね。

2023年12月の読書メーター
読んだ本の数:7冊
読んだページ数:1953ページ
ナイス数:36ナイス

https://bookmeter.com/users/1615/summary/monthly/2023/12
■夢のまた夢 若武者の誕生 (徳間文庫) [Kindke]
そもそも世界と人物に対する偏向が強い。ありもしなかった有能さが描かれる事に拠って史実を逸脱し、制度的な発展の構築になっている点は興味深い。
実際には豊臣なき歴史は正しい歴史だ。だからこそ三百年近い太平の世が築かれたのだ。
読了日:12月31日 著者:森岡浩之
https://bookmeter.com/books/21226795

■太陽から三番目 [Kindke]
皮肉っぽい描写が心地好い、捻りの効いた短編群。真正面のSFと云うよりは、サイコ・ホラーの色合いが濃い。科学技術は想像の物はぶっ飛んでるけど、パソコンみたいなものは登場しないのが、作者の見ていた社会だろう。
『ゴルゴタへの旅』は文書(資料とは云えない)を丹念に汲み上げている。
『魔女の戦争』は特殊能力が魔法かどうか悩むところ。
『毒舌家の地獄』は正に地獄が描かれている。
『旅芝居の火星人』は、何とも夢を砕く様な設定が興味を魅いた。
タイムマシンが登場する話が何本かあるが過去から未来に行くパターンが印象的だ。
読了日:12月25日 著者:リチャード・マシスン
https://bookmeter.com/books/19051542

■プライベートな星間戦争 (星海社 e-FICTIONS) [Kindke]
設定の妙に踊らされて面白く読んだが、結末は読者にお任せで煮え切らない思いで読み終えた。
読了日:12月23日 著者:森岡浩之
https://bookmeter.com/books/21714424

■スターメイカー (ちくま文庫) [Kindke]
壮大なスペキュレイティブ・フィクション。何よりも叙事的な物語は一切なく、徹底的に想念だけが語られる。科学的な知見としては、その時代の物であるのは仕方がないが、解釈が必ずしも論理的思考の産物ではない。そこがこの作家の特性ではある。読み終えるのは苦行だった。また数々の独自の用語は訳者自身も理解し切れていない事を告白しているが、感得する以外ないのだろう。いずれにしろ、ここに記された叙述の一部を取り出せば、SFとして拡張できる画期的な「文学」と思える。時代が生んだ先駆的な思考実験だ。
読了日:12月19日 著者:オラフ・ステープルドン,浜口稔
https://bookmeter.com/books/19531332

■たまたま座ったところに“すべて”があり、それが直腸に入ってしまった。 (anon press) [Kindke]
なんて巫山戯た筆名、題名も意味不明。そう思って読んでみたら、バカヤローなSF(誉め言葉)だった。もしかして凄い才能なのかも。かなりSFのSFたるツボを押さえている。そんな言葉あるのか? と思うが僕が知らないだけでどこかで通用しているのかも知れない文言が頻出。トンデモ理論はバッチリ。カクヨムも中には大した数寄物が投稿しているんだな。『国生み』と『一球(ひとつの完全な球)さん』が殊に気に入った。まあ、この先の作品が好きになれるか、頑張って欲しい。
読了日:12月06日 著者:惑星ソラリスのラストの、びしょびしょの実家でびしょびしょの父親と抱き合うびしょびしょの主人公
https://bookmeter.com/books/21568700

■白亜紀往事 [Kindke]
白亜紀の地球では、生物たちが文明を築いていた。
恐竜はンコソバ、蟻はイシャバーナと云ってよいだろう。最初は共存していたが、恐竜は大陸を隔てて二大国が角突き合わせる状態となる。共存しながらも利害は対立し、蟻は両陣営と事を構える。
実は、恐竜が圧倒的に蟻に依存する関係だった。一度は破滅には至らなかったが、恐竜同士が核兵器を持って対立した。でも、核の驚異も吹き飛ぶ優れた兵器を持ってしまった。
斯くして文明は滅びた。滅びたけど、廃墟の中から立上る者達がいた。何とも皮肉たっぷりな文明論だ。
読了日:12月04日 著者:劉 慈欣
https://bookmeter.com/books/21716236

■本の背骨が最後に残る [Kindke]
猟奇な物語り群の中で、猟奇的な事象をこれでもかと描写する。『回樹』でこの作家はネクロフェリアではないかと思ったが、本書はそれを補強する作品が並んでいる。
変態なのだ! 変態な作家は大好きだ!(かなり作者に失礼だな)
しかし、描写の中には繊細な人類社会を見つめる視線が窺える。標準的なSFガジェットを鏤めながら、作者独自の(猟奇的な)世界が広がっている。
冒頭と締め括りは、肺のある本が主人公。文学に対する愛着が滲み出ている。
読了日:12月01日 著者:斜線堂 有紀
https://bookmeter.com/books/21606503


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