題名が素敵だ。逆説的で感覚的理解を拒んでいる。論理的にこそ理解出来る。そして
「偽説」であるところがSF的思考に拠る奔放な幻想である。
幻想的でありながら、都市の発展と崩壊を描いたSF掌編集。
ルーマニアの社会状況が下地にある事が語られるが、そんな歴史でも透徹した俯瞰的視点は縛られることが無い。
都市と建築物が人間との関係を疎かにする場面もあるが、都市は都市として存立するのが文明だ。
無人の古代建築物の廃墟にも歴史はあり、人が造った事実がある。かと思うと、そうでもない世界であるから侮れない。
酉島伝法の解説がいい。
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