mixiユーザー(id:415360)

2023年09月19日19:33

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マーサ・ウェルズ『マーダーボット・ダイアリー 上』読了

非常に面白かった。気たるべきAIが自律的に動作するであろう未来社会に対しての考察が深い。しかも粗っぽい戦闘もある。弊機は人を殺すことを厭わないのがいい。

読了
妙に慰安ユニットとの関係が意味深長に描かれる。生身の人間或いは強化人間以外の存在同士には複雑な関係があるのだな。
対人間ばかりでなく、その辺りも主要な題材なのだ。まさにSFならではの社会描写だ。

鉱山地区での暴走事件は別として、ラミたち鉱山探査チームとの問題解決が立ちはだかる。
雇用者の一人が暴走した行為に到る。想定外の展開に、弊機はARTと共謀して事に当たる。さて、面白くなるぞ。

調査団の交渉相手は元雇い主で、個人的なデータを持ち去った。未完ながら進展すれば有用な技術に関するものだ。弊機も必要かもしれない。
悪辣な企業体を相手に果敢に対峙する。さあ、荒事だ。

人間には内緒で、弊機とARTは人間を評価する。構成機体とAIのシニカルな感想が交わされる。価値観のズレを見つめる事と、相対化する事がSFの機能だな。
弊機は過激な思惑抱く。ワクワク。

危険な綱渡りで交渉を進める。相手が最初からその気であることはわかっていたので、躊躇わず殺害する。自分も負傷し、雇用者のタパンも傷ついてしまう。
相手を行動不能にして出る。いいなあ。

弊機はARTの協力を得て事態の痕跡を消す。ARTの倫理って特別だな。そこが面白い。
プリザベーション政体の事情も取り込む。そちらとの関係は今後も話の展開に影響するのだろう。構成機体の立ち位置がどう変わっていくのか?

人間と、それ以外の知性が、お互いを煙たがる関係が絡む。弊機は人間でも重層的な関係を感じ取る。メンサーやラミ達のような関係と、敵となる相手との関係は全く違う。
未来の世界では、このような関係をどう処理するかの一つの仮定だ。

取り敢えず事態に方を付けた弊機は、更なる目的を必要とする。ARTとは一旦別れる。
ARTの処置で弊機もタパンも治癒する。この辺ARTはどう考えているのか?
ラミ達一行とも契約を終了し、一人旅立つ。面白いわあ。


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