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2023年09月07日21:06

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「MEG ザ・モンスターズ2」

前作はまずまずきちんとまとめられた「サメ系海洋パニック」映画で、B級の中ではかなり評価を得た作品だった。
今回はどういう展開かと期待して観に行ったが、「ダイハード」と「ジュラシック・パーク」と「ジョーズ」を足して3で割ったような作品になっていた。

前作から5年、ジョナス(ジェイソン・ステイサム)は海底調査の研究所マナ・ワンで働きながら、海洋の不法投棄などを取り締まる環境団体のエージェントとしても活躍していた。
マナ・ワンは前作で死亡したスーイン・ジャン博士から、兄のジウミン・ジャンに引き継がれていた。
ジウミンは元々極地作業用のパワードスーツなどの開発者で、ジョナスとともにスーインの娘メイインの面倒も見ていた。
また、海洋研究も手掛けるようになり、幼魚の頃から育てたメガロドンのハイチを手名付け、コミュニケーションを取ろうとしていた。
しかしジョナスをはじめ、前作でメガロドンの恐ろしさを知っているメンバーは、メガロドンは決して人に懐かないと否定をした。

マナ・ワンでは再び、低温帯の下にある深海調査を行おうとしていた。
2機の深海挺で出発するのだが、途中でメイインが深海艇に忍び込んでいたことが発覚する。
メイインは母は自分と同じ15歳の時にはすでに潜っていたと主張、ジョナスは危険だからとマナ・ワンに戻ろうとするが、他のメンバーに制止され、そのまま調査を続行する事となった。
だがその時、3体のメガロドンと遭遇する。
しかもそのうちの1体は、いけすから逃げ出したハイチだった。
深海艇は急いで低温帯に入り、メガロドンを振り切った。

低温帯の下の深海を調査中、メンバーは謎の建造物を発見する。
この建造物は、違法にレアメタルを違法発掘する組織の発掘基地だった。
違法発掘チームのリーダーであるモンテスは、深海艇を発見すると、発掘がバレないように仲間を犠牲にして採掘現場を爆破する。
その影響を受け、深海艇は2機とも大破し、自力で浮上することができなくなってしまった。
しかもマナ・ワンで待機していた救助艇は、制御の基盤が破壊され出動することができない。
仕方なくジョナスたちは、採掘基地まで深海を歩く事にした。
だがそこに、中生代から生きていたと思われる肉食爬虫類が襲い掛かってくる。
しかも採掘現場の爆発のために低温帯が破れ、その穴から3体のメガロドンが深海まで降りて来ていた。

ここから、採掘基地での奪取のためのモンテスとのバトルが繰り広げられる。
その後海上に戻ってから、前作同様近くの海岸へと舞台が移り、海水浴客を巻き込んでのパニックとなる。
主役のジェイソン・ステイサムがスキンヘッドと言う事もあり、採掘基地とマナ・ワンでのアクションはかなり「ダイハード」感が強かった。
そして中盤から襲い掛かってくる肉食爬虫類の動きは、「ジュラシック・パーク」レベルのCGの完成度である。
もちろん、メガロドンが襲い掛かってくるシーンは今回も迫力満点で、さらに今回はもう1体深海生物が人間に襲い掛かってくる。

そもそも深海を孤立させる低温帯という前提から始まり、深海の肉食爬虫類はどうやって呼吸をしていたのか、など、物理的な「トンデモ」設定はかなり多い。
しかし展開のスピードと映像の迫力で、そのあたりをすべて吹き飛ばしてしまっている。
深海艇が爆破に巻き込まれた後はラストまで緊迫のシーンが続き、息を抜くシーンがほぼない。
メガロドンが襲い掛かってくる桟橋のシーンや、ラストでメンバーが泳いでいるシーンは、「ジョーズ」へのオマージュのようにも感じた。

前回とは見せ方をかなり変えているが、それがうまく機能していると思った。


73.MEG ザ・モンスターズ2
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