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2023年09月03日21:03

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「Gメン」

この作品をもってジャニーズを去る元キンプリの岸優太が主演だ。
正直、かなりスベリ系の作品かと思ってあまり期待しないで観に行ったが、吉岡里帆の強烈な演技でかなり笑わせてもらった。

門松勝太(岸優太)は駅前で次々ナンパをするような、発情中の高校生だ。
モテたい一心で、周りを4つの女子高に囲まれた武華高校に転校する。
文武両道で生徒はモテモテのはずだったが、勝太が編入したのはヤンキーばかりのG組だった。
元々武華高校はヤンキー高校だったが、勝太のように近隣の女子高目当てで生徒が集まり次第に進学校へと変化していったのだが、ヤンキー高校だった頃のなごりで入学する生徒もいるため、ヤンキー専用のG組が設定されていたのだ。
モテないG組に編成されたものの、勝太はまったくめげずに女子高生に声をかけまくる。
その流れで、武華を仕切る八代の弟とモメてしまい、兄の八代とケンカになってしまう。
しかし勝太は、G組の他のメンバーと一緒に八代に勝利した。
そしてこの一件で、勝太は梅田(森本慎太郎)、肝田(矢本悠馬)、薙(りんたろー。)、そしてA組からクラス替えとなった瀬名(竜星涼)と親友となる。

勝太たちと八代のケンカを3年G組の八神(田中圭)と2年G組の伊達(高良健吾)が見ており、二人は勝太に興味を持った。
そして伊達は、ツーリングに誘うなど勝太を特にかわいがった。

勝太が駅前で難破した女子高生の妹は、レディース多摩黒天使(ブラックエンジェル)の総長レイナ(恒松祐里)だった。
レイナは男気のある勝太に惹かれていく。
一方、レイナは半グレ集団の天王会の後藤から、天王会が黒天使の後ろ盾になってやるから自分の彼女になれと脅されていた。
天王会は、八神、伊達と因縁のある集団だった。
二人はかつて悪い奴らを倒すGメンに所属していたが、天王会のトップ加藤(尾上松也)と激しい抗争の結果、Gメンのトップ桜井(大東駿介)は病院送りに、加藤は刑務所に服役していた。
ちょうど、加藤が出所をして天王会は勢いを取り戻そうとしていた。

G組のメンバーは、最年少の森本慎太郎がすでに26歳、岸優太が27歳で、それ以外は全員30代だ。
見た目にも相当無理がある。
だがそのギャップが、逆に笑いを引き立てている。
そういう意味では、キャスティングが見事に成功していると言っていいだろう。
特に岸優太は、素が天然であるだけに演技なのか素なのかの区別がつかず、かなりいい味になっていた。
実際、吉岡里帆にかなり激しいビンタを食らった後、演技には見えない表情で「いったぁ〜」と言ってしまい、同じシーンで演技をしていた竜星涼が吹き出しそうになっていた。
これが元々脚本にはなかったのか、あるいは脚本に掛かれていたものの、つい演技を越えた本音のリアクションをとってしまったのかはわからない。
しかし、演技と素がボーダーレスの岸の演技には、観ていて思わず吹き出しそうになってしまった。

そして強烈な存在感を放っていたのが、教員雨宮役の吉岡里帆だ。
自分勝手なふるまいで生徒を振り回す演技は、容赦がなかった。
ハッキリ言って、序盤の八代兄弟とモメるあたりまではややスベリ気味の展開であったが、吉岡里帆が登場してから一気に笑いのギアがトップまで上がった。
吉岡里帆以外も、恒松祐里やレディースのメンバー役の小野花梨も、これまでの女優としてのイメージを根底から覆すような演技をしており、実力を見せつけてくれた。
また「だが、情熱はある」で山里役だった森本慎太郎も、ここでもいい演技をしていた。

岸優太がジャニーズを退所してしまったのでおそらく続編はないと思うが、できればこのメンバーで次回作を作って欲しいと思う。


72.Gメン
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