Twitterで日々読んだ分の感想を呟いているんだけど、イーロン・マスクがやらかしてくれてミクシィに転送されなくなった。
と云うわけで、自分で二重ポスト。先週末にお泊りがあったんで、その分を今日まとめて呟いたのを一気に。
まず序文を読んで、何作か読み進めた印象は、ネタが被るものばかりで、世界観も似通ったものばかり。あまりSFに慣れてないんだろうけど、長い歴史がある文明なりの云い回しとか出て来るんだな。
かなり文化的に希豪主義に塗りたくられているのは近代史が故か。
『ローズウィード』ヴァッソ・フリストウ
第一作目から、悲観的な未来が描かれる。水没する都市が流行ったのは十年以上前だが、そのくらいのSFの浸透度なんだろうか。
他の作品にも見られる話運びとして、なんともまだるっこしい修辞が多いな。
『社会工学』コスタス・ハリトス
AIとVRが登場するが、主題は科学的視点からはズレている。どの作者も、ポリスだの紀元前の栄光にしがみついてるのがまるわかりで、人類全体に視線が向いていない。独特と云えばギリシャ独特のSFなんだろう。
『人間都市アテネ』イオナ・ブラゾプル
移民問題は大きな社会的課題なのだろう。分割統制社会であり、ルッキズルムと自民族至上主義が覗ける。社会貢献が市民生活より優先されるディストピアは読み取れた。
『バグダッド・スクエア』ミカリス・マノリオス
二十年くらい前に頻繁に扱われたネタだな。確かに近年ギリシャが抱えている問題点を訴えているんだろうけど、国際問題と意識しては読み取れない。
技術的な問題では、特に後れた社会ではないだろうけど。
『蜜蜂問題』イアニス・パパドプルス&スタマティス・スタマトプルス
少し毛色が変わった一編だな。
何とも懐かしい雰囲気だが、主人公の姿が見えてこない。言葉では経歴を語るが容姿が浮かんでこない。
終劇はありきたりだな。
『T2』ケリー・セオドラコプル
階層化社会とデザインド・ベイビーとが絡んだネタ。何か、希豪主義バリバリだな。どの作品もSFなんだからと云う展開が無い。
『われらが仕える者』エヴゲニア・トリアンダフィル
ロボットと複製人格ネタ。ロマンチックではあるけど、大きな動きが無い。ハラハラワクワクするような作品ってギリシャには無いのかな。このアンソロジーが決め打ちしてるんだろうか?
『アバコス』リナ・テオドル
印象薄い話だな。希豪主義見え見えの料理談義。未来社会なんだけど、どうも現状と地続きな要素が薄い作品が多い典型。
最期の一文は煙に巻かれた印象が残る。修辞ばかりで物語の構造がない。
明日からは逐一転載するね。
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