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2023年01月16日11:50

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海月(くらげ)

テレビでクラゲの番組をやっていた。
クラゲは海月、水母、水月、と書く。古事記の書き始めには「久羅下」とある。

ずっと昔クラゲに数回刺されたことがある。焼け火箸を押し付けられたような痛みは今も忘れない。

番組では世界中でクラゲの大量発生が起きているという調査研究をやっていた。
ハワイのワイキキでも繁殖地のため毎年相当被害がでているらしい。
クラゲは脳も無く、目も無いが、5億年前から絶滅せず生き残っている。生き残っているどころかときどき大量発生するし、海だけでなく淡水にも生息している。

数年前富山湾でエチゼンクラゲの大量発生があり、30kg〜200kgという巨大なものが大量に網にかかるため網が破れたり船が転覆したりという事故があった。
しかしここ数年は大量発生のニュースを聞かない。どうやら何かのきっかけで大量発生するらしい。
「エチゼンクラゲ」というのは越前で発生するわけではなく本来の繁殖地は中国と朝鮮半島のあいだの黄海および渤海であるといわれており海流に乗って日本海沿岸におしよせてくるらしい。そのため「エチゼンクラゲ」という言葉は放送禁止用語になっているらしい。(今では単に「大型クラゲ」と呼称するらしい。)
捕まえても食用にもならず使い道もないので困りものらしい。

番組ではアメリカで「ハコクラゲ」という小さなクラゲを使った実験をやっていた。
このクラゲは毒性が強いが、目のようなものがあるらしい。
水槽のなかに透明の障害物を置くとクラゲはぶつかるが、赤い色のものだとぶつからない。水槽の中央に赤い棒を簾のように下げておくとぶつからずに間を通り抜ける。
目があっても脳が無いのにどうやってコントロールしているのだろうか?(複雑な制御が必要なはずである。)
しかも驚いたことにどうやら学習機能もあるらしい。

遠い未来、地球上の生物がすべて絶滅してもクラゲだけは生き残るのだろうか。遠い未来宇宙人が地球に来た時生物はなにもおらず、クラゲだけが漂っているのを見ることになるのだろうか。

古事記にこの世の始まりは
”国稚くして浮きし脂の如くして、くらげなす漂えるの時・・・・”
とある。国は定まっておらず水に浮かぶ油のように漂っている・・・・と混沌の状態が書かれているが、遠い未来の地球はそのような状態に戻るのだろうか。


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