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2022年11月21日20:48

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初戦を前に

日本サポーター界の生き字引き、Tさんはかつておっしゃった。
「本番前のテストマッチの結果は、あまり良くない方がいい。」

17日の最終テストマッチのカナダ戦は、ご存じの通りコーナーキックの守備をドタバタしている隙に点を決められ、さらにサイドバック山根がPKを献上し、2-1で敗れた。
靱帯損傷の怪我から復帰した板倉と浅野がそこそこ走れることは確認でき、当落線上からめでたくメンバー入りした相馬ドラミが先制点を決め、問題の柴崎岳は、「私がいないと、彼ダメになっちゃう」「けど、あの人とっても純粋なの」と森保監督が言ったか言わないか知らないが、相変わらずの寵愛ぶりにふさわしいいくつかの素晴らしいパス出しと、観ているこちらがギャーッと叫ぶしかないボールロストを巧みに織り交ぜ、遠藤航(わたる)と守田英正の不在をカモフラージュしてみせるなど、収穫は無くもなかった。

さて、ここでようやく脳震盪からの復帰プログラム実施中の遠藤と、現地入り前に謎の発熱をした三笘薫が合流、守田以外の全員が、守田以外の全員が、守田以外の全員が全体トレーニングを行っている、守田を除く全員が。


しかし、コンディション不良の選手を数え上げながら、なんだかちょっとウキウキした気持ちにならなくもないのだ。
だってね、ゴールデンエイジのメンバーが集結した2006年ドイツW杯、予選途中に北朝鮮に敗れるまでアルゼンチン戦も含めて無敗で突っ走り、監督と選手とサポーターと協会の信頼関係も盤石だった2014年のブラジルW杯をごらんなさい。
実は私ほとんど憶えていないのだけれど、ほぼ全敗で敗退したのじゃなかったっけ?

翻って、オシムさんが倒れて岡ちゃんが急遽火中の栗を拾い、大急ぎで作り直したチームがどうにもダメだと気付いた大会3か月前、土壇場になって戦術からエースからGKからキャプテンまですべて大転換した2010年南アフリカ大会、本番2か月前に突然代表監督のクビが飛んだ2018年おそロシア大会、いずれも決勝トーナメントに勝ち上がってみせたではありませんか。
我々の美しい思い出は、常に直前のバッドニュースとともにあるのですよ。
Tさんもそろそろドーハに到着される頃だ。
また向こうで含蓄のあるお話を伺えたらと思っている。


ここで予想的なことをくだくだしく書くのはよそう。
予感でいくと、今回日本のキーマンは守備的な選手から出るのではないかと思う。
IJ伊東純也ではなく、久保くんさんでもなく、ドイツでブイブイいわせてる鎌田でもなく、そう、例えばシュツットガルトの2部落ちを阻止した伊藤洋輝(ひろき)とかね。
日本がどこまで行けるのかは全くわからないが、南アで松井と大久保と阿部ちゃんの献身が忘れられない記憶となったように、点を取らなかった選手がチームを支え、かつひっぱるのではないかと。

そして、ピットに3台のフェラーリを揃えていることも、日本のW杯史上初めてのことだ。
IJ、前田大然(だいぜん)、浅野がどういう風に使われるか、松島幸太朗と福岡堅樹を爆走させた2019年ラグビーW杯のように猛威を振るうことができるのか。
なにしろ日本がスピードを武器に使うのは初めてだからね、ここはとっても愉しみなのだ。
TVの前のみなさん。
IJ伊東は金髪、前田大然はスキンヘッド、浅野は銀髪で目立ちますから、特にご注目くださいませ。


初戦のドイツ戦は、日本時間で水曜の夜10時(現地時間午後4時)にキックオフ。
わたくしは熊野で購めたヤタガラスのお守りを鞄につけて、試合当日の朝2時にドーハに入ります。
吉田麻也とともに闘う最後のワールドカップだ。
我らが代表チームに武運あらんことを。


そして、遠藤航の健康に支障がありませんように。
そのためには、彼が今大会プレーできなくてもひとつも構わないのだ。

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Tさんのこと
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