バイクのコーナーリングで人によって言う事が違うことに、進入の「きっかけ」があります。
進入のキッカケは何が正しいのでしょうか?
私の知る限りは、下記の事項をライダーはきっかけにしています。
・尻荷重
・バンク
・ステアリング操作
・ステップを踏む、内側
・ステップを踏む、外側
・ステップを踏む、両足
・肩を入れる
・頭を入れる
・上体を入れる
・逆操舵
・ハンドルを内側にこじる
・尻を内側にずらす
・ブレーキ
・ブレーキリリース
・リアブレーキ
・アクセルオフ
・タンク荷重
人によってこれだけ違います。
どれが正しいのでしょうか?
結論は、ただ走るだけなら、きっかけは何でも良いです。併せ技でもかまいません。
そのライダーが走りやすくて、スムーズにコーナーに進入出来れば何でも良いのです。
ただし、高い安定感と速さの両立を求めた場合は違ってきます。
速さを求めるなら、無駄な操作は無い方が良いです。
私は、逆操舵とステップ荷重は、速く走る為のコーナリングのキッカケとしては無駄な操作だと思っています。
理由は、ステップ荷重や逆操舵をキッカケにしなくても、スムーズに速くコーナリングする事は可能だからです。
ステップ荷重をキッカケにする効果は荷重移動とバンクですが、荷重移動もバンクもステップ荷重より良い方法があります。
全日本のレジェンドである中須賀選手は、キッカケのタイミングで故意に両足をステップから離している事があります。
つまり一部の例外除いては、キッカケとしては必要無い操作な事を中須賀選手が証明しています。逆操舵やステップ荷重が有効な場合もあるので、全否定はしませんが。
特にオフロードの場合はシート荷重よりステップ荷重が基本なので、ステップ荷重はとても大事です。
世界トップレベルのレーサーだった人でも、逆操舵やステップ荷重をコーナリングのキッカケにしてましたから、その無駄はごく僅かなものなので、あまり拘らなくて良い部分とも言えます。
でも、ほんの僅かでも無駄な事なので、個人的には拘りたいです。(レーサーじゃないのだから殆んど意味ないですが。笑)
使っている人は、無駄よりメリットのほうが大きいとの判断なのでしょう。
元モトGPライダーの中野真矢選手は、コーナリングのきっかけにステップ荷重を使っていました。
元世界チャンピオンの原田選手は、逆操舵をキッカケに多用していました。
チャンピオン達の走り方を否定するわけですから、私の言う事の説得力がかけますが、私と同じ考えだろうなという走り方をしてるレーサーも沢山います。というか、たぶんそれが現代のメジャーな走り方だと思います。
現在のモトGPで、ステップ荷重や逆操舵をキッカケに多用してる選手はいないと思います。
コーナリングのきっかけとしてベストなのは、腰から上のどこかを動かして内側に荷重をかける事です。
腰でも良いし、頭でも良いし、肩でも良いし、上半身全体でも良いです。
最も速い動きを作れるのは、それと同時にステアリング操作をする事ですが、超低速コーナーやUターンや回転以外では、ステアリングと同時のキッカケ操作は動きが速すぎて安定感を出すのが難しくなりますし、そこまで速い動きは必要ない場合が殆どです。
コーナリングの基本は内側への荷重移動と内側へのステアリング操作と内側へのバンクですが、この基本操作以外をキッカケにするのは無駄な動きになる可能性があります。
基本操作のキッカケの前に、ブレーキ等によりフロント荷重を与えておきます。
フロント荷重をした後に何かをキッカケにしてコーナリングに入るわけです。
低速コーナー以外は、内側への荷重やステアリング操作の前に、バンクする事をコーナリングのきっかけにはしないほうが良いです。
それでも曲がる事は出来るし、それが正しいと思ってる人もいると思いますが、バンクから入るコーナリングは、速くないし安定感を出すのが難しいし転倒しやすいです。
これが難しいので、他の一見無駄と思える事をきっかけにするライダーが多い現実があります。
内側へのステアリング操作と、内側への荷重とバンクを全部同時に始動するなら、そこに無駄はないので速いですが、その操作方法は動きが速すぎて安定感を出すのが難しいです。
凄く速い動きが必要な一部の状況を除き、全部同時の始動はやめたほうが良いです。(完璧にコントロール出来るバランス感覚と技術を持ってるなら、その限りではありません)
腰から上の上半身の動きをキッカケにするのが、なぜベストかと言うと、それが最も安定感を出しやすいからです。その主な理由は、体の中で一番重いのが頭だからです。
頭を動かすと、バイクのバランスは簡単に崩れます。
腕に力を入れないと、腰から下を支点にして頭を先端としたテコの原理が働くので、よりバランスを崩す効果が強く出ます。
これをキッカケに利用するのが最も効果的なのです。
効果がありすぎるので、上半身の荷重とステアリング操作とバンクを全部同時にやらないほうが良いのです。同時にやると動きが速すぎて危険です。
タンデムや大型重量級バイク以外では、頭の位置の動きは少しで十分な効果があります。
腰や頭の位置をキッカケとして上半身の動きが主導して、ステアリング操作、バンクと連動させていきます。
この走り方だと動きが速すぎないので扱い易いですし、現時点では最も最先端で超低速コーナー以外では最速だと思います。
モトGPライダーを観察してみてください。皆こういう動きになっています。昔のレーサーとは動き方が違います。
例外としては、超低速コーナーやUターンや回転では、頭の位置は、あまり動かさないほうが良いです。
影響が強すぎてバランスが取りづらくなります。
超低速コーナーでは速い動きが必要になるので、内側への荷重とステアリング操作とバンクをほぼ同時にする感じになります。
順番は状況による臨機応変で対応しますが、上手くバランスが取れない場合は、キッカケを腰をメインにした内側への荷重にするか、リーンアウトにすれば難易度が下がります。(状況による臨機応変がベストです。全部同時がベストの事もありますが、高度なバランス感覚と技術を持っていないと扱いが難しいです。)
ただし超低速コーナーでブレーキでの前荷重を作れない状況では、逆操舵をキッカケにするのが簡単です。
究極のコーナリング
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