5月29日の日曜、この日は午前中、久々にバイクで首都高へ。
帰りには、首都高湾岸線、羽田近くで羽田への進入路と道路が並行で走る箇所がある……そこで飛行機横目にバイクで走る、「トップガンごっこ」で気分を盛り上げる……そう、今日の午後は、
「トップガン マーベリック」
を観るのだ。
これは、アメリカ海軍のトップパイロット訓練校“トップガン”に集う若者たちの青春を描いて大ヒットした、トム・クルーズ主演のスカイアクションの名作、「トップガン」の36年ぶりの続編。
監督は、「オブリビオン」のジョセフ・コシンスキー。主演は勿論、前作でトップスターとなったトム・クルーズ。共演は、前作にも出演したヴァル・キルマーの他、「セッション」のマイルズ・テラー、オスカー女優のジェニファー・コネリー。
アメリカ海軍の戦闘機パイロットとして数多の戦功に輝くピート・“マーヴェリック”・ミッチェル大佐。型破りで組織に縛られない振る舞いから、未だ将官へ昇進せず、現役であり続けていた。
そんな彼に、かつてのウィングマンで今や海軍大将となった“アイスマン”の特命が下り、トップガンの教官を務める事になる。トップガン卒業生を集め、困難極まりない特殊作戦を遂行するのだ。
そうして集められたパイロットの中に、マーヴェリックのかつての相棒で、トップガンで訓練中に事故死した“グース”の息子、ブラッドリーがいて……
36年ぶりの「トップガン」だが、映画はかつてのオープニングシーンを踏襲……お馴染みの音楽とタイトルバックの後に、ケニー・ロギンスの「デンジャー・ゾーン」をBGMに空母での艦上機発進シーンが描かれる――もう、これだけでまるでタイムスリップしたかのように、「トップガン」世界に引き込まれる。実は、このシーン、その後の展開と全く繋がらないのだけど、「トップガン」の始まりはこれしか考えられないのだから、これはこれでいい。
その後、まるで「ライトスタッフ」のような極超音速テスト飛行を描くのだけど、これまた後の展開に繋がらないのに、やたら気合いが入っている――機体は映画オリジナルだけど、ロッキード社の“スカンクワークス”の監修が入り、上官役はエド・ハリスだったりするのだ。
それからの展開は、「トップガン」そのままと言っていいだろう。トップガンでの訓練があり、恋があって、葬儀があり、そして、特殊作戦への出動と実戦……前作では、F−14「トムキャット」と言う、ゴージャスで見栄えもする戦闘機が主役だったのに、今回は、F−18「ホーネット」なのでどうか、と思ったけれど、F−18もなかなかどうして、コブラ機動までやる機動力の高さを見せるなど、存在感ばっちりだ。
元々、「トップガン」は、アニメ「超時空要塞マクロス」に登場する可変戦闘機VF−1「バルキリー」のカッコよさに惚れ込んだものの、アニメでは太刀打ち出来ないので、実機を飛ばしてアクションを撮る、と言うのがスタートだと言うが、その実機に拘る姿勢は本作でも同様。今回は、戦闘機のコックピットにIMAXカメラ6台を持ち込み、空撮だけではなく、パイロットの表情を克明に捉え、リアルな迫力を生み出している――尚、トム・クルーズは飛行機操縦免許を持っているものの、さすがに海軍は戦闘機を操縦させてくれなかった、と言うが――このスカイアクションは、本作の最大の見所だろう。
また、特殊作戦での相手は、今回はF−5戦闘機にMIG戦闘機を演じさせるような事はなくCGで描かれた“第五世代戦闘機”(YAK57)だが、その空戦の相手が、なんとF−14と言う大サービス、と言うか驚きの展開……これにはやられた、と言うしかない。
物語と展開は前作を踏襲するにせよ、トム・クルーズも、そして劇中のマーヴェリックも歳を取り、それ故に、かつてのような脳天気なノリを見せるばかりではない……沈痛な表情を見せる事も多く、ここまでトム・クルーズが悩む姿を演じるのも珍しいのではないだろうか?
まぁ、それも年相応、と言うものであり、その一方でジェニファー・コネリー演じるペニー相手の、まるで若者のような恋愛劇の方がちょっと外しているように思えたが……
気になったのは、やはり、トム・クルーズの“俺様”演技……まぁ、これについてはいつもの事、とは思うものの、そろそろ若い者を立ててやった方がよいのではないだろうか?。
あと、やたらと夕陽で赤く染まったシーンを多用するので、カリフォルニアは四六時中夕方か、と皮肉を言いたくなってしまった。
それと、本作は多くの映画へのオマージュシーンが目立つのも特徴だ――そもそも、前作「トップガン」がその対象であるのだが、その他にも、「愛と青春の旅立ち」や「ウィンズ」……そして、特殊作戦の内容である、狭い渓谷の中を飛び、目標にピンポイントで爆弾を当てる、と言うのは、「スターウォーズ」そのままではないか、と思ってしまった。
本作を楽しめるのは、前作を知る年配層のように思えるが、迫力あるスカイアクションは、これだけ観ても充分に堪能出来るものなのは確か。ただ、この更なる続編が企画されている、と言うが、それはさすがに無理があるのではないだろうか?
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