・はじめに
相馬郡、と聞くとどこを思い浮かべるか。
相馬市や旧原町市と福島市や二本松市との間の辺りが思い浮かぶ。
しかし、よくよく考えると、その位置に該当するのは飯舘村しかないのだ。
合併により、安達郡大玉村のようにひとつの郡にひとつの自治体しかない、
そんな状況だったかな、と思いがちなのだが、新地町を忘れていた。
新地町は、相馬市と宮城県とに挟まれた場所にある町で、
魔都、相馬市に合併されることなく存在し続けている。
新地町は火力発電所を持っているので、それによる安定した収入があることと、
宮城県に近いために就職先を宮城県に求めやすく、
それ故、福島県の他地域の僻地と比較して雇用が安定気味であること、
これらの理由により相馬市に合併されなくても生きていけるのだろう。
さておき、立地条件より、新地町に行く機会は滅多にない。
その滅多にない機会を得られたので、是非とも餃子を食べなければならない。
とはいえ、新地町で餃子を食べられる店は少ない。
検索した限りでは1軒しか見つけられなかったが、1軒あれば十分だ。
・対象
営業時間：11:30〜20:00(L.O.19:30、木曜は14:00まで)
定休日：無休
駐車場：店の前に15台程度
席：カウンター4席、小上がり座敷席6卓
席にある調味料：酢、醤油、辣油、胡椒、七味
従業員：男性2名、女性1名
特製餃子5個390円(税込)
・結果
大きさ：中程度
皮の厚さ：中程度
ひだの数：なし
焼き加減：やや薄めのきつね色の焼き目が片面についている
餡の内容：肉がやや多め
・考察
食べて、肉汁が出てくるのを感じられるが、やや脂っぽい。
肉感もあるのは良いと思うのだが、あまり脂が多いと強すぎてしまう。
主張のある餃子は好みなのだが、肉の味わいと脂の味わいはやや異なる。
とはいえ、脂分の全くない肉は「パサパサ」と評価されてしまうし、
そこの兼ね合いは難しいのだが、脂分控えめの肉感を求めたい。
・まとめ
評価は3である。やや、脂がきつめであった。
本日はなかなか暖かい。それはいいのだが、すぐに暑くなるのが困る。
気付いたのだが、相馬郡飯舘村には現在、餃子を食べられる店がない。
すると、調べた限りではあるが、この店が相馬郡唯一の餃子の店となる。
このことは、福島県のすべての市町村で餃子を食べる、という目標の、
最大の障害となっている。店がなければ食べられないわけである。
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