Here there and everywhere not only UKRAINE

「ウクライナは少し前までは平和で美しく豊かで文化溢れる国だった」
その通り。
ただし、シリアも、イラクもそうだった。イエメンも。
リビアだって、ごく最近までは「普通に人々が暮らす」国だった。だいぶ前になるけれど「パレスチナ」も。
「ボスニア戦争下での永く恐怖と憎しみと血みどろの地獄」となった、そうなる前のユーゴスラヴィアも。
また1945年に「県民の２割が殺された」地獄と化した沖縄でも、1944年まではそんな「未来」は想像すらできませんでした（当時の日本本土政府は想像・計画していたにせよ）。
ウクライナの痛みをみるとともに（５〜６年前のウクライナ東部の内戦から後の痛み）、私たちが他の国々・人々に関して、これまでなんとなく抱いて来た
「アソコは昔から戦争してて、貧乏でゴチャゴチャした非文化的な人達の国だし「そんな国だから仕方ない」みたいな思い込みを改めるべきときであると思う。

そんな国・人はありません。
それらは「戦争の力」であり「暴力のちから」によるものです。
「欧米」に限って想像してみても気づけるだろう。
ホロコーストの記録映像にみる「痩せこけてヒゲも髪の伸び放題で、全員汚い囚人服を着せられた、知性も意思も何も感じられない無表情な群衆」だって、
数年前までは、学者・銀行員・官僚・芸術家・商店主・事業主・職人・教師・市民・学生・医師・弁護士だったのだ。
。

それが「戦争の力」「暴力のちから」
凄いパワーの「戦争」と「暴力」をまのあたりにし
その「凄いパワー」を競いあう先に必然的に起きることを、今ウクライナの映像で毎日眼にしている私たちは気づかなければならない。
Not only UKRAINE・・・
ヨルダン川西岸地区・ガザ地区、シリア、ミャンマーなどでも「今このとき」も、侵略され、殺され、苛まれている人達が居る。

だから日本も侵略されないようにもっと軍備増強！　憲法改正して核武装できる国にならなければ！！
という人たちがいる。だいたいが男だが、その発想こそ貧しくてごちゃごちゃしてて非文化的な人の発想。一体いつの時代の発想なのだ？　世界で唯一原爆を落とされた敗戦国日本は一体何を学んだのだ？

ウクライナから避難している人たちの境遇がフクシマ原発事故でふるさとを追われた避難住民とかぶる。