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2022年02月05日12:08

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家畜と病原体

  「豚にはばい菌や寄生虫がたくさんいます」と小学の時から僕は先生たちに教えれた。その後、ユダヤ教やイスラムの人たちは豚を悪魔の動物だと信じ、豚肉は食べない事、キリスト教の影響が強いヨーロッパやアメリカでも、「豚」は蔑称であり、他人にそのように言ってはいけない事も知った。その理由については、文化人類学者たちも判らず、頭を抱えているそうだ。イスラムの人たちは「アラーが決めたから」と言っているそうだが、それなりの答えであり、尊重したい。

  とは言え、豚が悪魔にされた理由は、寄生虫含む、多くの病原体がその体内に宿っていて、そこから多くの人たちか疫病で死んでいった事が根にある気がしてならない。1967年ごろの香港カゼも豚から人に移ったウイルスだったわけだし。豚から人に移るウイルスは多いわけである。

  何も豚だけでない事は今の科学では判っている。野生の鳥から鶏に移り、更に人に移る例とか。牛なども同様。大体、コロナ・ウイルスも元々はネズミ科の動物の体内で共生していたものだったし。人間含む、全動物の体内には無数のウイルスがすみわけして、宿主に必要な物質さえも作り出しているわけである。他の動物の体内に入ると、勝手が違うから暴れて病気にもなるわけである。

  ウイルスの面から見ると、今までの畜産はムリだったようだ。野生動物を食べることも同様。すでに水不足や狂牛病の問題で、畜産は世界的に行き詰まっているが、このまま家畜を増やすことがあれば、無数の未知のウイルスが人に移り、更には、コロナよりも恐ろしい疫病が世界を覆うのは見えている。コロナから野生動物を食べる人が世界的に減ったが、もう一歩進めて、家畜とウイルスの問題を我々は考える時期に差し掛かっているようである。疫病との関連に絞っても、畜産文化は大きな矛盾を抱えているわけである。


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