【2021年年間ヒットチャート】
※左から年間チャート順位,曲名,アーティスト名,上半期点数,週間チャートの最高順位となります。
週間チャートの最高順位の右隣にある括弧内のポイントは累計点数です。(1988年度以降<1987.12.28〜>)
※集計週:2020/12/28〜2021/12/20
1)週単位でセールス(フィジカル+配信ダウンロード+ストリーミング, 洋楽含む),ラジオリクエスト(邦楽),有線リクエスト(邦楽)を加算
なお韓国系アーティスト作品に関しては、原則として韓国語歌唱作品は洋楽として取り扱います。
2)セールス要素内におけるフィジカル(CD+CT)の複数タイトルA面およびシングル扱いEP作品の場合には、ビルボードジャパンにてリード曲と認定された曲をフィジカル要素として取り扱います。
3)リミックス等のバージョン違いは別曲として取り扱います。ただしアニメ等で使用されている短縮版(TV size等)は、フルサイズ版と合算します。
セールスでは歌唱言語版違いは同一曲扱いとなります。なおラジオ・有線ではケースバイケースでの取り扱いになります。4)要素毎に1位40点、2位39点…39位2点、40位1点となり、週単位では120点満点となります。
5)週間最高位は、同点の場合には最高位が高い要素(セールス,ラジオ,有線)を持つ曲を高くします。
全要素が同一順位の場合には、同じランクです。
6)総点数が同点の場合には、週間最高位が高い曲のランクを高くします。
週間最高位が同一順位の場合には、同じランクです。
※特徴としては、ある程度の順位にて長い間チャートインした曲ほど有利になります。
1.「ドライフラワー」優里 3,217p 2 (3,416p)
2.「Cry Baby」Official髭男dism 2,567p 1
3.「Dynamite」BTS 2,565p 3 (3,790p)
4.「怪物」YOASOBI 2,389p 2
5.「夜に駆ける」YOASOBI 2,352p 2 (5,167p)
6.「Butter」BTS 2,061p 2
7.「勿忘」Awesome City Club 1,964p 1
8.「きらり」藤井 風 1,902p 1
9.「うっせぇわ」Ado 1,683p 1 (1,685p)
10.「炎」LiSA 1,623p 1 (2,570p)
11.「南風」氷川きよし 1,563p 8
12.「Permission to Dance」BTS 1,471p 1
13.「水平線」back number 1,388p 1
14.「群青」YOASOBI 1,364p 20 (2,077p)
15.「踊」Ado 1,206p 1
16.「廻廻奇譚」Eve 1,200p 3 (1,438p)
17.「古傷」山内惠介 1,128p 12
18.「虹」菅田将暉 1,109p 2 (1,471p)
19.「鳴子峡」水森かおり 1,102p 13
20.「三原色」YOASOBI 1,081p 1
21.「Pale Blue」米津玄師 1,059p 1
22.「U」millennium parade×Belle 858p 1
23.「不思議」星野 源 858p 4
24.「さよならを決めたのなら」新浜レオン 851p 19
25.「One Last Kiss」宇多田ヒカル 850p 1
26.「もう少しだけ」YOASOBI 847p 3
27.「浮世傘」三山ひろし 831p 10
28.「Stand by me, Stand by you.」平井 大 786p 18 (1,301p)
29.「桜が降る夜は」あいみょん 743p 2
30.「君がそばにいるから」純烈 730p 16
31.「怪盗」back number 726p 5
32.「愛を知るまでは」あいみょん 698p 4
33.「Take a picture」NiziU 697p 1
34.「Universe」Official髭男dism 683p 6
35.「Step and a step」NiziU 680p 2 (877p)
36.「ハート」あいみょん 675p 2
37.「アンコール」YOASOBI 663p 7
38.「ハルカ」YOASOBI 648p 12
39.「アポトーシス」Official髭男dism 640p 1
40.「本気(マジ)で惚れた」真田ナオキ 630p 17
41.「僕は僕を好きになる」乃木坂46 601p 1
42.「YOKAZE」変態紳士クラブ 594p 19
43.「明け星」LiSA 582p 1
44.「紅蓮華」LiSA 552p 4 (5,773p)
45.「君しか勝たん」日向坂46 544p 2
46.「谺-こだま」三山ひろし 544p 14
47.「HELLO HELLO」Snow Man 540p 5
48.「Renegades」ONE OK ROCK 531p 3
49.「BAN」櫻坂46 528p 2
50.「Happy!」氷川きよし 527p 9
51.「ハルジオン」YOASOBI 526p 30 (1,356p)
52.「Nobody's fault」櫻坂46 525p 4 (740p)
53.「Luv Bias」Kis-My-Ft2 522p 4
54.「なないろ」BUMP OF CHICKEN 520p 7
55.「大正浪漫」YOASOBI 516p 2
56.「Grandeur」Snow Man 515p 2
57.「かんべんナ」福田こうへい 507p 9
58.「君に叱られた」乃木坂46 492p 1
59.「阿修羅ちゃん」Ado 492p 2
60.「猫」DISH// 491p 25 (993p)
61.「Bluma to Lunch」BLOOM VASE 490p 16
62.「黄色」back number 479p 1
63.「ギラギラ」Ado 479p 6
64.「夢のつづきを」大月みやこ 478p 16
65.「Gifted.」BE:FIRST 476p 1
66.「Film out」BTS 471p 6
67.「母」氷川きよし 463p 15 (2,238p)
68.「ごめんねFingers crossed」乃木坂46 460p 2
69.「約束」中澤卓也 459p 17
70.「明日へのメロディ」丘みどり 456p 14
71.「CITRUS」Da-iCE 454p 15 (491p)
72.「ラブレター」YOASOBI 451p 6
73.「シャッター」優里 451p 32
74.「再会(produced by Ayase)」LiSA×Uru 450p 5 (979p)
75.「秘桜」市川由紀乃 444p 9
76.「Make you happy」NiziU 444p 10 (2,034p)
77.「春を告げる」yama 440p 28 (953p)
78.「BOY」King Gnu 430p 6
79.「Soulコブラツイスト〜魂の悶絶」桑田佳祐 421p 4
80.「ツキミソウ」Novelbright 416p 47
81.「ペテルギウス」優里 409p 3
82.「LITMUS」緑黄色社会 405p 3
83.「Poppin' Shakin'」NiziU 404p 9
84.「裸の心」あいみょん 404p 12 (3,400p)
85.「STAY」The Kid LAROI×Justin Bieber 401p 26
86.「誘われてエデン」辰巳ゆうと 390p 24
87.「燃えよ」藤井 風 387p 10
88.「猫〜THE FIRST TAKE ver.〜」DISH// 386p 28 (1,181p)
89.「I promise」King&Prince 373p 7 (485p)
90.「僕が僕じゃないみたいだ」SixTONES 371p 5
91.「Queen Bee」TAEKO 371p 18
92.「流れ弾」櫻坂46 360p 3
93.「こたえあわせ」JUJU 355p 9
94.「SMILE〜晴れ渡る空のように〜」桑田佳祐 353p 6 (477p)
95.「泣き笑いのエピソード」秦 基博 352p 19
96.「なんでもないよ、」マカロニえんぴつ 350p 2
97.「酒場の花」一条貫太 348p 17
98.「魔法の絨毯」川崎鷹也 347p 20 (431p)
99.「マスカラ」SixTONES 345p 5
100.「Pretender」Official髭男dism 344p 47 (5,626p)
★総括
昨年、一昨年と比較すると首位作品が目まぐるしく入れ替わるヒットチャートに戻りました。
しかし、週間Top10内の顔ぶれで見ると首位には達しないもののストリーミングにてロングヒットを続ける作品が多く目立ちました。
今年の1〜3月期はダーク目な作品のヒットが相次ぎ、その後のミュージックシーンは混沌さが増しているように感じます。
今年後半からはバンド系が少しずつ目立つようになってきており、来年以降さらにシーンの中心が入れ替わりそうな感じがあります。
★首位未達のロングヒットの多さ
LiSA「炎」が連続14週首位獲得というCHAGE&ASKA「SAY YES」で記録した13週連続を29年ぶりに上回り新記録を達成しました。
その後は昨年までとは異なり、長期間首位となる作品が減り、年跨ぎヒットとなったLiSA「炎」を含めると20作品と多作になりました。
しかし、年間Top10で週間チャートで首位を獲得したのは半分の5作品。如何に瞬発的なヒットではなくロングヒットが多かったのかが裏付けられます。
首位を獲得している「Cry Baby」「うっせぇわ」も1週のみです。
「ドライフラワー」「夜に駆ける」「Dynamite」は今年度全52週チャートインとなっています。
今年1月リリース作品の「勿忘」も49週チャートインとロングヒットとなりました。
★短サイクルでの多作品ヒット
上半期段階では、優里は「ドライフラワー」が頭一つ抜き出ていながらも他作品の伸びがあまりみられませんでしたが、「シャッター」(73位)、「ペテルギウス」(81位)と連続ヒットとなりました。
昨年末デビューしたAdoは「うっせぇわ」(9位)が突如大ヒット、「ギラギラ」(63位)、「踊」(15位)が週間チャート首位と好調、ドラマ主題歌となった「阿修羅ちゃん」(59位)は週間2位と好調でした。
しかし、「夜のピエロ」(198位)、「会いたくて」(435位)のように不発の作品も見られる状態で、未だ安定感が見られません。
YOASOBIは今年も多作で、リリースしたシングル全作品がチャートインしています。
しかし、週間チャートで首位を獲得したのは「三原色」(2週連続)が唯一となっています。
・4位「怪物」※セールス分は「Monster」含む
・5位「夜に駆ける」※セールス分は「Into the Night」含む
・14位「群青」※セールス分は「Blue」含む
・20位「三原色」※セールス分は「RGB」含む
・26位「もう少しだけ」
・37位「アンコール」
・38位「ハルカ」
・51位「ハルジオン」
・55位「大正浪漫」
・72位「ラブレター」
・118位「優しい彗星」
・191位 YOASOBI with ミドリーズ「ツバメ」
・256位「たぶん」
・331位「Into the Night」
・427位「もしも命が描けたら」
・512位「Monster」
・665位「あの夢をなぞって」
・BTSの記録的なヒットに隠れてみえる他アーティストの衰退
K-POPという範疇を越えて世界的なヒットとなっていますが、日本国内では英語詩でありながらも邦楽扱いされたこともあり、ポイントが大きく加算されました。(ただし有線では英語詩が敬遠されたのか、ポイント数は少なめです)
年跨ぎの大ヒットとなった「Dynamite」が3位、「Butter」(6位)、週間チャート首位を獲得した「Permission to Dance」(12位)と大ヒットを連発しました。
しかし日本向け作品としてリリースされた「Film out」(66位)とやや不発、Coldplayの客演扱いとしてリリースしたColdplay X BTS「My Universe」は洋楽としては275位と健闘したものの、ロングヒットまでには至らずといった感じでした。
しかし、他のK-POPアーティストおよびK-POP的なプロデュースを見せる作品は不発気味でした。
昨年鮮烈なデビューを果たしたNiziUは「Take a picture」(33位)、「Step and a step」(35位)、「Poppin' Shakin'」(83位)、「Chopstick」(119位)とスマッシュヒットとなっているものの苦戦気味。
TWICEも「The Feels」(126位)が最高ランク。
純粋なK-POPアーティストでは、SEVENTEEN「ひとりじゃない」(149位)、ENHYPEN「Given-Taken[Japanese Ver.]」(179位)が気を吐いた程度です。
唯一の希望はデビュー曲として大ヒットとなったINI「Rocketeer」(129位)ですが、ヒット期間は短くCDセールスほどは伸びていません。
★Official髭男dism、3年連続年間Top3
上期にリリースした「Universe」が想定外の大ブレーキとなりました。
シングルとしてリリースはしなかったもののアニメタイアップとなった「Cry Baby」がロングヒットにより、集計最終週に年間2位にまでランクアップしました。
この事で、2019年「Pretender」(1位)、2020年「I LOVE...」(2位)に続き、3年連続Top3という偉業を成し遂げました。
また、アルバムリード曲となった「アポトーシス」(39位)も週間首位を獲得しています。
しかし、ヒットはしているものの年末時点では昨年までとは異なり大ヒットという感触が少ないのも事実です。
「Cry Baby」がアニメタイアップでロングヒットしたという側面から、新作の動きが真価を問われる事態は変わっていません。
★ニューカマーが目立つ1年
先に挙げたAdoがヒット連発なのが目立っていますが、他にも突如ヒットを出したアーティストが目立ちます。
中村佳穂がBelle名義でリリースした、millennium parade×Belle「U」(22位)と週間首位にも立つスマッシュヒット。
本来の活動方針とは大きく異なりますが、本人への注目度がさらに増している状態です。
その他にも方向性は多彩で、今までのミュージックシーンとは異なるニューカマーが目立ちます。
・メジャーデビューが昨年となる、変態紳士クラブ「YOKAZE」(42位)。
・2019年デビューのBLOOM VASE「Bluma to Lunch」(61位)。
・週間チャートで首位になっている、BE:FIRST「Gifted.」(65位)
・昨年メジャーデビューのyama「春を告げる」(77位)
・有線でロングヒットとなった、TAEKO「Queen Bee」(91位)
・昨年メジャーデビューとなった、マカロニえんぴつ「なんでもないよ」(96位)、「はしりがき」(152位)
・昨年からTikTokでヒットとなりメジャーから再発された、川崎鷹也「魔法の絨毯」(98位)
・突如TikTokからヒットした音楽プロジェクト、MAISONdes feat. 和ぬか, asmi「ヨワネハキ」(117位)
・今年デビューの週間チャートでは8位となった、にしな「ヘビースモーク」(122位)
・K-POPアプローチとなるデビュー曲、INI「Rocketeer」(129位)
既にニューカマーの範疇から外れていますが、自作または他アーティストへのプロデュース等でVaundyのヒット作品が増えてきています。
「踊り子」(227位)では遂に週間チャートTop10入り(8位)となり、来年は大きくブレイクする事が予想されます。
※下半期に週間チャートで初めてベスト10内に入ったアーティスト
●ヨルシカ(6/28)
●ずっと真夜中でいいのに。(7/5)
●Kroi(7/19)
●millennium parade×Belle(8/2)
●ENHYPEN(8/2)
●BE:FIRST(9/6)
●緑黄色社会(9/13)
●Creepy Nuts(9/27)
●ミドリーズ(11/15)
●INI(11/22)
●マカロニえんぴつ(11/29)
●なにわ男子(11/29)
●Vaundy(12/13)
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