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2021年11月06日15:02
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“小早川秋聲 ― 旅する画家の鎮魂歌”＠東京ｽﾃｰｼｮﾝｷﾞｬﾗﾘｰ
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11/2(火)10:00〜
自分で決めた電車移動30分以内という範囲ギリギリながら､
人出を考えるとなかなか来られなかった東京駅！
コロナ､下火になったし､ドーしても観たい作品があったので意を決し
本当に久々にやって来た東京ステーションギャラリー。
駅の改札からスグ！と､アクセス最高だし、
こじんまりして､いつもさほど混まないしで､好きな美術館。
（混まないのは､いつも､割と｢好きと言う人を選ぶ作家｣の
展覧会が多いからかしら？）
この画家も、私が知ったのはさほど前では無い。
有名な｢國之楯｣の画像を何かで観て､ちょっとショックを受けた。
「戦争画家？ ウソ〜ッ！これ､完全な反戦画だわ！」
誰もがそういう想いを抱いたのだろう。
依頼した陸軍が受け取りを拒否したというイワクつきの代表作。
と、情報をチェックしたら､こ〜〜〜んなに素敵な馬の絵も
描いているの？！！
ということで、目的は２枚！！
朝一､10:00のチケットを獲り､開場と同時に入館。
いつものように(笑)､第一章､第二章前半の展示室(３F)は
そそくさと通過。
旧東京駅のレンガ壁をあえて遺す階段を駆け下り
まず、２F会場
第2章／旅する画家 異文化との出会い＜後半＞
会場のドアが開くとまず目に飛び込んできたのは、
「未 来」
自分のお子さんの誕生時に描いた？
幼児の周囲を包む円形の光は､
その子の見る未来？幸多かれと祈る想い？
「薫 風」
久邇宮智子･東本願寺第24世法主 大谷光暢､御成婚の際、
東本願寺の委嘱により制作。
「長崎へ航く」
オランダの港から長崎に向かう帆船。
そして！！！
勝戦から戻った兵士は歓待されるのに
馬はそのまま放たれるのみ、それではあんまりだと
村人が飾って労をねぎらったという中国の故事よりの題名。
さすが騎兵！
馬の吐く息の､匂いも音も温かさも感じられ
馬体のうっすら汗ばむ感覚､銜で遊ぶ音…
本当の馬の傍らに立っているような錯覚をする。
凄い！凄い！！
途中走り抜けてきたので､本当に誰も居ない展示室。
見事な｢馬｣を､舐めるように(笑)堪能！！
本当に､観に来られて幸せだった〜。
第3章／従軍画家として 《國之楯》へと至る道
「御 旗」
「絶目盡吾郷（成吉斯汗)」(左の絵)
成吉斯汗と愛馬。ガイ陣の馬と､立ち姿は酷似、
同じように、生々しく美しい馬。
「虫の音」
「國の楯」
右が下絵。遺体の周囲に半円形に光が射すが､
完成作品↓は､元々は遺体の周囲に散り桜を半円形に盛るも､
最終的には､絵の具が盛り上がるほど周囲を黒く塗りこめている。(↓)
ここに秋聲の､戦争への想いが込められているのか。
誰も居ない展示室で､作品と対峙！
凄いパワーで迫ってくる。画力と情念だね。
こういうものを感じたくて､朝一で飛び込むのよね。
（※ ＠第2章／旅する画家 異文化との出会い）
「エジプト ミイラの回想｣(1923〜24? 國の楯の構図の元に？)
「戦 友」(戦友を弔う？)
第4章／戦後を生きる 静寂の日々
「登 龍」
「天下和順」
画業の後半、絵の表装にも凝るように！
使われる裂地も謂われのあるものが多数。
「聖火は走る」
そして、３Fへ掟破りの逆流｡(笑) あらためて階段を登る。
第1章／はじまり 京都での修業時代
｢山中鹿介三日月を拝する之図｣(右) 10代で描いた作品とか。
「誉之的」
「楠公父子」
「回 廊」
靴から、中国の僧を描いている事がわかる。
第2章／旅する画家 異文化との出会い＜前半＞
「絲綢之路」
モノトーンの美しい作品。
「追分物語」
地方に伝わる物語を描く。美人画のよう。こんな絵も描いたのね。
２Fに降り、
他の鑑賞者に混じって､改めてじっくり鑑賞。
どうしても､他人が居ると集中力が落ちる。
（やはり｢掟破り鑑賞法｣はヤメられないな〜｡ 笑）
それでも、愉しく鑑賞して会場を出て、
小早川秋聲の生涯を伝えるVTRの所で同行者と落ちあう。
初 東京ステーションギャラリーという同行者を、
東京駅丸の内北口ホールを一望できる２Fの回廊にご案内。
丸の内駅舎の歴史を紹介する、模型や写真資料
駅舎創建から丸の内の変遷を表した3つのジオラマ。
その他､2007から2012年に行われた保存復原工事で見つかった
創建時の貴重な建材や､再現された天井レリーフの原型の実物など、
たっぷり愉しんでくれたようだ。
ところで、小早川秋聲の作品、
やたら､個人蔵が多い。
事情は知らないけれど、
｢京料理 濱登久(はまとく)｣さんがその個人蔵のうちの多くを
お持ちらしい。
友人とのランチも本当に久々！
ビール好きの同行者に合わせ、
｢心震えるほどにうまいビール｣を呑ませてくれるらしい(？)店｡
「マスターズドリームハウス 丸の内｣
ビール！本当に旨かった！！
(サンドイッチもランチプレートも)
久々に友人と顔を見て､ランチできたからかな？
そこから､
アズさん情報による｢生マスタード｣が買えるお店へ。
お店は有名パン屋「ブラッスリー･ヴィロン 丸の内店｣内
日本MAILLEコーナー。
こんな装置で､生マスタードを汲み出すの。
(パリの本店では色々種類があるらしいけれど、
ここでは｢ﾌﾞﾗｯｸﾄﾘｭﾌ＆ｼｬﾌﾞﾘﾜｲﾝ｣入りのみ｡)
かわいい壺と木のスプーンが付いて…
実は､ビックリするようなお値段！
でも、ランチで呑んだビールですっかり気が大きくなってたのね〜
買っちゃった〜〜！
少々お高いヴィロンのパンも､
高級マスタードを頂くなら！と買い込んで、帰宅。
ホント〜〜にっ！ 美味しゅうございましたぁ〜〜！！
今までに食べた｢トリュフ入り○○｣という食べ物の中で
いっちばん！
トリュフの香りを感じた食べ物かも！
そう言えば、★★
「香 辛 料」★★ って
かつて､
中世の西洋の貴族たちが､黄金に比すべく珍重し､
大商人たちが手に入れるため凌ぎを削り
船乗りたちが命を賭けたのよね。
お高くて当然の代物なのよね〜。
歴史の一端を、実体験してしまった！
そんなこんな、
あれこれ愉しみを満喫した１日。
かつての日常が、戻ってきてくれるのかな〜？
そうなったら、
まず、京都に行って､
｢京料理 濱登久(はまとく)｣さんにぜひ出掛けてみよう！
それから、この壺を持参しパリに行って､
違う味の生マスタードを買って来よう！
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