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2021年11月04日05:07

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牛蒡のポタージュ,一度試してみたいです(◍•ᴗ•◍)

 牛蒡のポタージュスープというのは,今まで考えたことも無いお話でした!(。・о・。)!

 僕は牛蒡が大好きです♪(๑ᴖ◡ᴖ๑)♪ 土の香りのする牛蒡を食べるたびに,自分もまた大地に育まれた存在だということをしみじみと実感させられます。通常はきんぴら牛蒡か煮物の具で頂くことが殆どですが,かき揚げで頂くこともあり,これもまた目先が変わって美味しいものですうまい! 大人になるまでそれ以外のお料理で知っているのはせいぜい柳川鍋や八幡巻くらいでしたが,大人になってから「花びら餅」というものを頂きました。これは白玉粉で出来たお餅で甘く煮た牛蒡と味噌餡とを包んだものです。最初「(。´・ω・)?」と思ったのですが,実際に頂いてみると実に美味しいお菓子です。先述のとおり牛蒡は土の香りが持ち味ですが,ともすればこれが「田舎くさい」などと嫌われることもある理由になっていますね。しかし花びら餅にするとその土の香りが一転してこの上も無い優雅な風味と香りになり,実に見事としか言いようの無いお菓子が出来上がってしまいます。お正月になると和菓子屋さんでも販売されますので,まだ召し上がったことの無い方は是非,召し上がってみてください。牛蒡の好きな方は勿論ですが,むしろ苦手な方こそがあまりの美味しさと香りの良さとに驚かされるのではないかと思います。

 さて,その牛蒡ですが「積極的に食べられている国は日本だけ」などということをしばしば耳にします。僕が子供の頃というのはまだ太平洋戦争の身近だった時代で,大人たちはともすれば「あの戦争では」「戦争のときには」ということを話題にしていたものです。無論,戦争のことなど何も知らない僕は黙って聴いているだけでしたが,そんな中に「捕虜になった米英の兵士に美味いものを食べさせてやろうと牛蒡を出した兵士が,戦後になってから占領軍に『木の根を食べさせられるという虐待を受けた』と訴えられ『日本では牛蒡は精のつく野菜とされて一般に食べられている』との抗弁も空しく処刑されてしまった」という話があり,僕は凄まじいショックを受けると同時に「戦争に負けると,敵に対する善意までが犯罪とされるのか。国が負けるというのは何と惨めなことだろう」「それにしても,善意の日本兵を処刑するとは占領軍は何と横暴なのか。『日本は太平洋戦争に負けて良かったのだ』などと子供に言って聞かす大人も居るが,そんな話には絶対騙されないぞ」と強く思ったのを,今もよく覚えています。大人になって「あの話は本当なのかな」と改めて調べてみたところ「処刑された」というのは流石にどうも怪しいようですが,捕虜に牛蒡を食べさせた日本兵が戦後罪に問われたというのは事実のようですね。負けるというのは何と惨めなことかという思いを新たにするとともに「どうやら牛蒡を食べる習慣は,世界的にも珍しいらしい」ということを改めて感じました。
 今回この文章を書くに際して英語版Wikipediaを読んでみたところ,ヨーロッパでも中世には牛蒡を野菜として食べていたようです。しかし「その習慣は現代ではイタリアとポルトガルとを除いて廃れてしまった」ともあったので「イタリアやポルトガルでは食べるのか」と思ってイタリア語版とポルトガル語版のWikipediaを機械翻訳に掛けてみたのですが,イタリア語版では「東洋には幾つもの料理がある。日本では特に人気」とあるのみですし,ポルトガル語版でも「ブラジルの南東部や南部では日本人移民の影響で料理にも使われる」という記述と日本での食べ方が紹介されているだけでした。一部の地方には食べる習慣があるのかもしれませんが,あまりポピュラーでないことは確実ですね。再び英語版に戻ると,牛蒡を野菜として食べるのは日本以外だと台湾と朝鮮半島と記載されています。「まさかこれも日本の影響なのでは」と思い中国語版と韓国語版のWikipediaについても機械翻訳してみたところ,台湾で牛蒡が食べられるようになったのは本当に日本の影響のようです。一方で韓国語版には特にそういう記載は無かったので,或いは韓国は日本と並んで牛蒡を食用にする伝統文化を持つ数少ない国なのかもしれません。

 そんな牛蒡を洋風のポタージュにして頂くというのですから,これは興味津々ですね。本多京子氏のレシピを興味津々で読んでみました。
 僕は最初「あんな硬いものを裏漉しするのは随分と骨が折れるだろう」と感じておりましたが,今はミキサーというものがあるのでそれは杞憂だったようです。とはいえ,やはり「炒めた玉葱と一緒に15分,牛蒡が柔らかくなるまで煮る」といった十分な下拵えが必要なのは当然の話だろうと感じさせられますね。お米を入れるというのはスープにとろみをつけるための良策と何かで聞きましたが,こちらのレシピでもその手法が使われています。コーンポタージュやヴィシソワーズではあまり見ない技法で,本多氏ご自身「生米をいっしょに煮るととろみがつき、のどごしよく」と仰っていることからも,これは牛蒡をポタージュにする際のコツと考えるべきなのかもしれませんφ(・_・”)
 一体,どんなお味と香りのポタージュに仕上がるのでしょうか。「ごぼうのふうみはあるのに、泥臭さはありません」とありますので,僕は「或いは花びら餅とも共通する,優雅な風味と香りとを堪能出来るのではないか」などと期待しております。もしそうであればヨーロッパの方たちにも味わって頂き「こんな美味しい野菜を,皆さんのご先祖は忘れ去ってしまったのだ」「これを『木の根』などと感じるということが有り得ると思うか」と伺ってみたい気もしますが,戦後80年もほど近い今になってそのようなことを口にするのは既に時代錯誤でしょうか(・〜・´)

 ともあれ,まずは是非どんなポタージュになるのか試してみたいところです(◍•ᴗ•◍)



ごぼうのポタージュ
https://www.kyounoryouri.jp/recipe/6749_%E3%81%94%E3%81%BC%E3%81%86%E3%81%AE%E3%83%9D%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%83%A5.html
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