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2021年10月19日04:23

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出れば圧勝のはずが……トヨタ自動車王国の愛知11区でトヨタ出身議員が引退の異風

 本日、衆議院選挙が公示される。いよいよ激しい選挙運動の始まりである。
 毎回のように選挙のたびに、定数1の小選挙区の出馬をめぐって「オレが出る」、「いや、私だ」などという醜い争いが繰り返される。
 自民党はもちろん、野党間でもそんな争いが見られた。

◎まだ56歳の若さで引退
 その中で、ちょっと変わった風景が、愛知11区で見られた。2003年以来、同選挙区で圧倒的強さで当選し続けた古本伸一郎氏が不出馬となったのだ(写真=去る14日に不出馬を表明し、会見場を去る古本氏)。
 古本氏は元トヨタ自動車社員で、トヨタ自動車労組の組織内候補として、最初は民主党、6期目は希望の党の候補として自民党の対立候補を一蹴し続けた(写真=2017年総選挙で圧勝)。愛知11区は、豊田市を主とする選挙区で、ここには世界のトヨタ自動車の本社・工場がある。
 だからトヨタ自動車労組の出身である古本氏は、落選の懸念が全くない候補だった。
 古本氏自身、まだ56歳と若く、引退する年齢ではない。
 そんな古本氏がなぜ不出馬を選んだのか。

◎立民の近さが組織内で反発
 国会では無所属として活動してきたことが、背景にあるようだ。
 昨年の立憲民主党と国民民主党の合流話が起こった時、当時、所属していた国民民主党から離れた。
 しかし国会会派としては、立憲民主党の会派に入っていた。
 ここに、出身母体のトヨタ自動車労組内から反発が起こった。国民民主党と一線を画す立民は、共産党と選挙共闘をするなど、共産党にぐんぐん接近している。旧同盟系の全トヨタ自動車労連(写真=事務局のあるビル)では、それはとうてい容認できない動きだ。
 今回、もし古本氏が立候補すれば、立民は推薦に動いたはずだ。国民民主党ならまだしも、それはトヨタ自動車労組、上部団体の全トヨタ労連には飲めない話だ。

◎一転、自民の八木氏に「春」
 古本氏の不出馬で、愛知11区は自民党と共産党の戦いになる。「横綱」が引退し、「大関」と「幕下」の争いになるわけで、全小選挙区で異例の本命不在の無風区である。
 トヨタ自動車労組の上層部では、それも良し、という判断のようだ。共産党の支持を得た立民系の候補よりも、自民党に親和感があるからだ。
 これまで3期連続で古本氏の風下に置かれ、重複立候補していた比例区の復活当選がやっと、という形だった自民党の八木哲也氏にとって、時ならぬ春が来た。ひょっとするとトヨタ自動車労連内部に足場を築けるかもしれない。

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