2021年夏ドラマと「古都プラハ殺人事件」

「プロミス・シンデレラ」
文無しで離婚され路上生活していた主人公は生意気な高校生に拾われ、借金返済をかけてゲームをすることになる。1話のラストでは高校生の実家の旅館の仲居に就職。二階堂ふみ演じる気の強い主人公の喝は「スカッとジャパン」っぽい。原作漫画は橘オレコ。これもまたスピンオフドラマをやるようだけど、どうせやるなら作者自身によるスピンオフ「バツイチアラサー女子と男子高校生」をやればいいのにと思わずいられない。高校生の方が主人公でツンデレっぷりが愉快。娘はこっちのが好きとおすすめされた

「世にも奇妙な物語 '21夏の特別編」
「あと15秒で死ぬ」主人公は診療所で何者かに撃たれた。すると死神が現れ、死まで後15秒だという。主人公はその15秒で犯人を知る。ただでは死ねない。確定した死まで秒刻みで行動を開始する。原作小説榊林銘『十五秒』。オチはどっちかだったんじゃないかな
『世にも奇妙な物語’21夏の特別編』
『三途の川アウトレットパーク』来世に持っていけるものを買える三途の川アウトレットパーク。死んだ男はそこで自殺した少年と前世で恋した少女に出会う。3人とも来世は人間だが男は自身の罪を知り。男の選択と購入したものは。原作漫画寺田浩晃。ほぼノーアレンジ。

「半径5メートル」
子育てアプリの不具合について開発会社女社長をバッシングする記事が出る。主人公はなぜアプリを作りたいのか、社長の真意を取材するが。孤立する母子に必要なことは。「親を救わなければ子供は救えない」
ジャーナリズムとは何かを問ういいドラマでした。

「TOKYO MER〜走る緊急救命室〜」
医療機器とオペ室を搭載したでかい救急車で現場に駆け付けてすく治療ができる。そんな医療チームの医師たちの話。爆発何度もどーんとなかなか力技。黒岩勉脚本家。鈴木亮平演じるリーダーと賀来賢人演じる二心ある厚生省役人の関係が良いね。

「超速パラヒーロー ガンディーン」
パラ陸上に打ち込む主人公の元に宇宙人がやって来る。続いて怪獣が現れる。宇宙人に渡された石の力で主人公はヒーローに変身し怪獣と戦う。車椅子でスーツヒーローとは珍しいが、中身は正しく特撮ドラマ。辻本貴則監督

「ハコヅメ?交番女子の逆襲?」漫道コバヤシで知った原作のドラマ化。元婦警の泰三子さんによる交番勤務の女性警察官の内情で毒のあるユーモアが楽しい。今webで1巻が読める。で、第1話はかなり1巻の漫画のエピソードを使ってて好印象。脚本根本ノンジさん
会話の毒は少しソフトかな。夜中のドラマだったらそのままだったかも。原作にはドラマの会話続きに毒のあるツッコミがついてるのでそれを確かめるのも面白いかも

「コールドゲーム」
生きてる理由がわからないという娘は父親がシャワー券を売ったことを怒る。女心なんだなあの次の回も失言から失恋から恋愛と女心続き。陰謀と企みの大人組と違い、娘は謎が少ないところ。


「古都プラハ殺人事件」
ある日目覚めると犬になっていた男は、旅行者の日本人女性とプラハの街を散策する。彫刻家ダビッド・チェルニー、アニメ監督イジー・バルタなど紹介、皮肉好きのチェコの体質が根底にある芸術。前半にある殺人の謎解きで幕。捻った紀行物で面白かった。脚本・演出武井佑吏さん。武井監督は自宅にいながらプラハのコーディネーターとFaceTimeで連絡を取りzoomカメラでロケハンをし家で編集したという制作話。スタッフが少なくて外人ばかりだなと思ったけど、こんな方法でドキュメンタリーが作れるとは驚き。