今回の札幌の旅は、緊急事態宣言の最終日から蔓延防止の間だったので、主立った博物館はすべて休館。旭山動物園がオープンしたのは、奇跡的と言えた。
◎小樽まではバスで
こうした場合、軽登山は最良の選択肢だが、旅行の直前に脚を痛めた。平地の歩行は問題ないが、傾斜地を上り下りするのはとうてい難しい。
そこで、翌日は札幌の西隣の街、小樽に行くことにした。僕は、以前に札幌に住んでいたことがあるが、その時も小樽に行ったのは、１〜２回だった。
札幌を去ってからも、１年に１回程度は札幌に行っているが、小樽は不思議と行く機会がなかった。それだけに、今回は１日、小樽市内を歩き回ろうと決めた。
札幌駅前のバスセンターから小樽行きのバスに乗った。
小樽まで１時間弱。鉄道とは異なる市域の風景を楽しんだ。札幌の西の郊外に「白い恋人パーク」というテーマパークが見えた。札幌が誇る銘菓「白い恋人」にまつわるテーマパークらしい。
◎まず小樽運河を目指す
小樽駅終点で降りた。人に聞くと、冬場はスキー場になっている天狗山という所に行くロープウエーに乗って、頂上付近に達すると、小樽市街が一望だという。
ところがそのロープウエー行きのバスが目の前で出てしまった。
しかたなく天狗山は後回しにして、まず小樽運河を目指す。
北海道東部は、鉄道のない明治初期は小樽が玄関口、海運の要衝だった。したがって日銀支店や主立った銀行の支店が、札幌より早く開かれた。小樽運河は、海沿いの堀割が掘削され、そこに沖合の蒸気船から積み替えた荷を伝馬船に乗せて小樽に荷揚げしていた。小樽運河には、大小様々の倉庫が建てられていたのだ。今も、運河も倉庫（外観だけだが）も保存されている。
小樽は坂の街である。駅から小樽運河へは、ずっと下り坂である。
◎運河の手前に廃線となった旧国鉄手宮線、今は市民の散歩道
途中、廃線となった鉄道を通った（写真）。旧国鉄手宮線である。北海道で最も古い線区で、南小樽駅と手宮駅間２．８キロを主として石炭や海産物を運んだ貨物船だった。
１９８５年に廃線となったが、鉄道は撤去されず、今では古い小樽を残す歴史遺産として保存されている。沿線は市民の散歩道にもなっている（写真）。
さらに駅も保存されている（写真）。これは帰路に観たのだが、この近くの地名を取った色内という駅だ。鉄道ファンには、たまらないかもしれない。
さて、旧国鉄手宮線を通り過ぎると、間もなく海が見えてきた。小樽運河は、その手前に、海に並行して造られていた（写真）。
注 容量制限をオーバーしているため、読者の皆様方にまことに申し訳ありませんが、本日記に写真を掲載できません。
写真をご覧になりたい方は、お手数ですが、
https://plaza.rakuten.co.jp/libpubli2/diary/202107150000/をクリックし、楽天ブログに飛んでいただければ、写真を見ることができます。
昨年の今日の日記：「札幌の旅（７）：開拓の村の『街歩き』、鰊漁家の広壮な建物群や馬橇の店、旧有島家住宅など」
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1976306923&owner_id=1833966
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