mixiユーザー(id:24575266)

2021年03月25日00:57

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悲しくない歌


若さを貴族的な時代だったとするならば、
歳をとり没落貴族となった。

何やら文化的な気風の中で育んで来たペガサスの羽根は、
発砲スチロールの様にパサリと折れ、
八方塞がりみたいな感じになったりもしながら、
気付けば普通の背筋になっていた。

歳をとった。現実と相撲をとった。経験が重なった。
若い頃よりは、随分と常識的な中年になった。
維持の為の適応の為に、常識的な自分にした。

でも、非常識な貴族時代が悪かったとも言い切れない。
若い頃に出会い、
仲間としてひとときを過ごさせて頂いた人たちの顔を思い出すと、
そう思える。

ガワが常識的になっただけで、
根っこは今もそんなに変わっていないかも知れない。
貴族はどこまで行っても、その面影は消せないのかも知れない。
ペガサスの羽根の亡霊が、時々背骨をくすぐる。

今の自分と繋がっている、貴族時代のひとときを、
楽しくあたたかく分かち合った人よ。
それぞれどんどん別々の道を進み、最後は違うあの世行きだろうけど、
どうか御元気で。蟻が十。







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