医療のページに、「鵞足炎」が掲載されていました。
初めて目にする言葉で、膝の内側に痛みのある時に付けられる疾患名のようです。
60代の女性で新型ウイルスの影響で運動の機会が減り、久しぶりに卓球を行ったら
痛み出し湿布を貼っても中々改善しないので相談を持ち掛けたようです。
年齢も年齢ですが、入念な準備運動なしに卓球を行ったのでしょう。
俗にいう、「年寄りの冷や水」になります。
気持ちは若くても年齢による機能低下もあるでしょうから気を付けましょう。
解答者は関節内に損傷があるかもしれず専門医の受診を進めています。
とかく批判のありがちなX線撮影ですが、画像でなければ診断できない疾患もあります。
理学療法士のリハビリを受ける事になるでしょうが、良し悪しはご自分で判断すべき
ことになります。
卓球は、全身の動きのハードなスポーツになります。
「行くわよ、そ〜れ」のような掛け声をかけ同好会的な動きであれば
「痛い?その内に治るわよ」でイイのですが、文章から逼迫した状態を伝えてきます。
画像から問題が見つからなければ、筋腹や関節靱帯の急激な負荷を考えるべきですが
残念ながら筋腹や靱帯の弛緩法は医療にありません。
慢性期医療のイノベーションを願っているのですが、〇医師に言われた
「医療の世界は、白い巨塔そのもの」が耳から離れません。
イビデンスも分かってきました。
説明できるようになっては来たのですが、それでも広く認知して頂ける可能性は
歯科院が辿ってきた道に等しいものがあるのでしょう。
相談した女性は年齢から考えてセルフケアは十分行ってきたとは言えません。
偏ってはいますが、
軟部組織の恒常的な保温性は保っているのか?
軟部組織の恒常的なセルフケアを行っているのか?
などを問診する必要はあります。
問診を軽視しがちですが、問診の中から答えを引き出す事も出来ます。
その上での有効な可動検査・押圧検査になるのですが「前例」がものを言う世の中
南部組織のイノベーション、あと何年必要なのでしょう
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