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2021年02月14日20:06

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2月13日 「ある画家の奇妙な運命」見る

この日は、昨年、日本で話題になった2018年のドイツ映画を見ました。
ドイツ映画は久しぶりに見たのですが、この監督は前作が評判が余り良くなかった「ツーリスト」で、その前がアカデミー外国語賞も取った傑作「善き人のためのソナタ」なので、どっちに近いのだろうと見たのですが、これは前々作のように、とてもとても良かったです。
主人公はナチスドイツの政権下で少年の頃に、大好きだった叔母がナチスよって処刑された苦い記憶があります。
やがて東ドイツ側で、美術の学生になるのですが。共産主義による、社会主義リアリズムの美術に限界を感じて、西ドイツに亡命。
西ドイツで、美術の学校に通う苦学を経験しながら、自らの美術の目標を見出すという話。
何よりも、主人公の恋人が妊娠した時に、その父親が優性遺伝の思想から、娘を堕胎させて、娘を、主人公と別れさせようとするのですが、これはさすがに話に無理がある気がしました。父親は娘に何も注意しないし、警告したり勘当したり、主人公に別れてくれと頼むことも無いのは変な気もします。
この恋人の父親が、実は尊敬する叔母を死に追いやった、というのは実話だそうです。
でも主人公のモデルの画家は70歳ぐらいで、その事実を知ったそうで、それを映画化しているので、この映画の中では主人公は、義父が親戚の死に責任があるのは気付いてない演出になってました。
画家として七転八倒しながら、でも妻とはいつまでも深く愛し合う姿は良かった。
良く出来た映画でした。
ヨーロッパの芸術映画を見たい人には是非、御勧めだと思います。
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