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2024年05月14日11:34

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5月13日 「裁かるるジャンヌ」「東京の合唱(31)」「余命10年」見る

この日は、カール・セオドア・ドライバーという有名なデンマークの監督が撮った1928年のフランス映画を見ました。
ジャンヌ・ダルクというフランスの英雄の最後の裁判のの一日と処刑を描いてます。
実際の裁判記録に基づいて、サイレント映画で描いているので、テロップはどうしても多くなるのですが。
変わった作風で、顔のアップばっかりなのにノーメイク。審問官たちは仰角で撮られることが多くて偉そうな雰囲気を出し、英雄と思われるジャンヌ・ダルクは涙もろく、最後までキリストの神を信じて、信念を曲げるのを嫌い、サインすれば命は助かるのに、サインしないで火炙りで死んでしまいます。
ずっとサイレント映画なのに裁判劇が続くので、舞台劇みたいになりますがリアルで、最後の残酷さも悲劇的でした。
この演出は、映画史上に残る傑作だと思います。
是非、サイレント映画の名作を探している人にはお勧めだと思いました。

続いて小津安二郎の”小市民映画”の決定打であり、小津監督が批評家に絶賛され始めた頃の1931年の映画がユーチューブにあったので、見れました。
若い時は体育の先生とかに反抗的だった岡田時彦が演じる主人公のも、今や妻と子供3人を抱えて働くのだが、折からの不景気で保険会社の先輩が首になると、それは可笑しいと社長に物申し、それどころか社長を突き飛ばしたりしているので、首になります。
で昔の体育の先生に偶然出会ったら、”カロリー軒”という店を開くので手伝ってほしいと言われて手伝いますが。妻にはみっともないから止めてと言われます。
当時は、サラリーマンというホワイトカラーが、ビラを配るようなブルーカラーの仕事をすることに抵抗があったのでしょうね。
最後には栃木で仕事が見つかったとのことで、何とか頑張っていこうと言う話。
小津安二郎の映画らしく、特に事件は起きず、誰も死なず、ある男が失業して苦労して、最後に仕事が見つかるまでの小市民の話ですが。
なかなか良く出来てました。
小津安二郎の映画としては、そんなに有名でないのですが、是非、お勧めしたい映画でした。

更に、たまには日本で大ヒットした2022年の藤井道人監督の映画も見ておこうと。
日本でたくさんの人が見ているのに、日本映画の関係者が見てないのも変かな、と。
内容はタイトル通りで、主人公の女の子は難病を患ってて長く生きられず、そんな彼女が恋をして、最後は死ぬまでの話。
時々大ヒットする「世界の中心で愛を叫ぶ」みたいな難病物の映画で、難病物で女の子が死んでいき、周りが悲しむという良くあるお涙頂戴映画ですが、演出は季節を追ったりして、キャスティングも豪華で、さすがワーナーブラザースの日本映画は御金が掛かってました。
たまに日本の映画を見る人、とかには良いと思います。
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