「美少女戦士セーラームーンeternal　前編」映画

＜ストーリー＞
　ちびうさが未来に帰ろうとした日、皆既日食が起こり、暗黒の月から「デッドムーンサーカス団」が襲来してくる。さらにちびうさはペガサスの幻影を何度も見るようになる・・・
＜コメント＞
　観客席を見渡して驚いたのは子供などがまったくおらず、殆どが成人女性だった。つまり、そういうことで若い女子供は「プリキュア」に行くのだ。だから当然「プリキュア」と差別化せねばならないので対象年齢も上がり、うさぎたちは高校生となり、将来の夢は具体化し、さらに生々しくなる。
　中でも亜美ちゃんが精神攻撃を受けたときには熱帯魚屋で「欲求不満」を指摘され、顔を赤らめさらに深夜に帰宅した医師の母親が玄関で新しい恋人らしき男性とキスをしているのを目撃して動揺したりするのだ。
　前編においてはセーラー戦士それぞれが精神攻撃を受けてそこから反撃するのが描かれるのだが、さすがに３０年前のキャラクターを現代の設定で悩ませるには無理がある。
　さらにタキシード仮面こと千葉衛も病魔に倒れ、「俺がいるとうあぎの足を引っ張る」となんかヒーロー・ヒロインの逆転現象がネタみたいになっているのだ。
　そういった不自然さながらさすがに個々の戦いは見せ場にあふれ、各キャラクターが魅力的なだけに画面には引き付けられる。特にTVシリーズではなかなか魅力を発揮できなかったセーラーヴィーナスを思い切ってコメディリリーフにしたのは正解だと思う。
　セーラー戦士たちの葛藤の戦いが終わって同時に危機一髪となったところで前編の終了。
　後編の期待！



劇場版 美少女戦士セーラームーン Eternal 前編
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