1月17日が誕生日である人々

1706年、アメリカの政治家、外交官、著述家、物理学者、気象学者のベンジャミン・フランクリンが生まれました。印刷業で成功を収めた後、政界に進出しアメリカ独立に多大な貢献をしました。また、凧を用いた実験で、雷が電気であることを明らかにしたことでも知られています。1731年には、フィラデルフィアにアメリカ初の公共図書館（フィラデルフィア組合図書館）を設立。勤勉性、探究心の強さ、合理主義、社会活動への参加という18世紀における近代的人間像を象徴する人物。己を含めて権力の集中を嫌った人間性は、個人崇拝を敬遠するアメリカの国民性を超え、アメリカ合衆国建国の父の一人として讃えられます。『フランクリン自伝』はアメリカのロング・ベストセラーの一つです。1790年4月17日 フィラデルフィアで、84歳で死去。
1811年、19世紀のアメリカに実在した王位僭称者、ノートン1世が生まれました。自身を皇帝ノートン1世（Emperor Norton I）と称し、更には当時アメリカと敵対状態にあったメキシコの保護者として帝位請求を行いました。いるんですな、こんな大バカ者が(笑)。彼は合衆国の政治体制（共和制、連邦主義）に著しい不備があると考え、それを絶対君主制の導入によって解決するという信念に囚われていました。そして彼は自らがその旗印として帝位請求者にならんと決意したのです。彼の行為は打算や野心ではなく、狂気に陥ったことによるものだと考えられます。先進的で価値のある発想が多く含まれており、特に、サンフランシスコにかかる大橋とトンネルの建設というアイデアは後に実現されています。1880年1月8日、サンフランシスコで死去。
1863年（ロシア暦1月5日）、ロシア・ソ連の演出家、俳優のコンスタンチン・スタニスラフスキーが生まれました。ロシア演劇の代表的人物の一人。1928年に、心臓病のため俳優はやめていました。彼が創り上げた俳優の教育法は、スタニスラフスキー・システムと呼ばれ世界に多大な影響を与えました。日本の劇団でもスタニスラフスキー理論を取り入れたところはたくさんあります。1938年8月7日に75歳で没。
1885年、思想家、作家、ジャーナリスト、社会運動家の大杉栄が生まれました。明治・大正期における日本の代表的なアナキスト。大逆事件の後にマルクス主義者の中で優勢になったアナ系の大立者であったために危険視され、関東大震災直後、憲兵隊司令部で不慮の死を遂げます。自由恋愛論者で、居候中に堺利彦の義妹堀保子を強引に犯して結婚。当時、保子は深尾韶と婚約していましたが、これは破棄されました。だが、栄は保子と入籍せず、神近市子に続き、伊藤野枝とも愛人関係となって、野枝は長女魔子を身ごもります。女性達からは常に経済的援助を受けていましたが、野枝（とその子供）に愛情が移ったのを嫉妬した市子によって刺された日蔭茶屋事件（日影茶屋事件）では大杉は瀕死の重傷を負いました。その後、保子と離別、市子は入獄したので、野枝と家庭を持巷すが、依然として入籍はせず、次女エマ、三女エマ、四女ルイズ、長男ネストルをもうけました。次女エマ以外は大杉・伊藤の死後、伊藤の実家に引き取られて、戸籍を届ける時に改名されたものです。1923年（大正12年）9月16日、柏木の自宅近くから伊藤野枝、甥の6歳の橘宗一と共に憲兵に連行され殺害されました。殺害の実行容疑者として憲兵大尉の甘粕正彦と甘粕の部下が軍法会議にかけられ、甘粕と森は有罪判決となりました（甘粕事件）。
1899年、アメリカのギャング、アル・カポネが生まれました。禁酒法時代に、シカゴで高級ホテルを住まい兼事務所にしてそこから組織を指揮し、密造酒製造・販売、売春業、賭博業をして組織を拡大し、犯罪組織を統合近代化していったことで知られています。
身長は179cmで、当時としては大柄でした。顔に傷があったことで「スカーフェイス」というニックネームがありました。しかし、本人はこの呼び名を嫌っていたため、本人の前で呼ぶ者はいませんでした。ダイオン・オバニオンを暗殺した頃から、自分も暗殺されるのではないかという恐怖から警備が厳重になりました。どこに行くにも両脇に2人のボディーガードを連れて行き、外出には必ず車を使いました。 カポネはジャズの大ファンであり、秘密の酒場や会員制クラブで、黒人ジャズ・ミュージシャンに演奏させたりもしました。有名なジャズ・ミュージシャンを拉致して、演奏させたこともありました。所得税の脱税と、ボルステッド法違反の両面からカポネに対する追及が進められました。特に後者で密造酒関係の調査を行なったエリオット・ネスのチームは「アンタッチャブル」と呼ばれ世間の耳目を集めましたが、最終的に脱税を主としてカポネは告発されました。刑務所に入れられますが、出所後、アルはボルチモアのユニオン記念病院で、梅毒の治療を受けることになります。第二次世界大戦の1945年、アルは梅毒治療として、民間人で初めてペニシリンを投与されましたが、病気が進行しすぎていたため、効果はありませんでした。1947年1月25日土曜日の東部標準時午前7時25分、アルは脳卒中に伴う肺炎により死亡しました。出所してから死亡するまで、かつて牛耳ったシカゴへは戻ることはありませんでした。
1900年、衆議院議員、政治評論家の細川隆元（ほそかわ たかちか)が生まれました。音読みでりゅうげんと呼ばれました。1947年、朝日新聞を退社して日本国憲法成立直後の第23回衆議院議員総選挙で日本社会党から熊本2区から出馬して初当選、衆議院議員を1期務めます。その後、政治評論家に転身し1957年から始まったTBSの『時事放談』で小汀利得（後に藤原弘達）とホストを務めました。歯に衣着せない毒舌で影響力を誇り、特に保守本流の立場での言動が目立ちました。ビートルズ来日の際には日本武道館を会場とすることに対して、小汀ととも、ファンの少年少女を批判する言論を張り、彼らを「コジキ芸人」と罵倒。1994年12月19日、脳梗塞のため94歳で死去。
1921年、元アナウンサー、深夜ラジオのディスクジョッキーの草分け、糸居五郎が生まれました。「Go Go Go! おまけにもひとつ Go!」「Go Go Go & Goes On!」などの、独自の英語交じりのアナウンスで知られます。スタートは満洲電信電話株式会社新京中央放送局のアナウンサー。その後いくつかの放送局を経て、ニッポン放送へ移籍。糸居五郎は戦前・戦後ジャズを愛好しており、ファッツ・ウォーラー、デューク・エリントン、ベニー・グッドマン、グレン・ミラー、アル・ジョルソン、キャブ・キャロウェイ、レッド・ニコルズらを好んで聴いていたそうです。1959年10月からは『オールナイトニッポン』の前身番組『オールナイトジョッキー』を担当。1963年2月の同番組において、ビートルズのデビュー曲「ラヴ・ミー・ドゥ」を日本で最初にオンエアしています。1967年10月、『オールナイトニッポン』が放送を開始し、糸居は月曜日（のちに金曜日や水曜日）を担当。50歳の誕生日を迎えた1971年1月17日午後1時30分より『50時間マラソンジョッキー』を敢行（1月19日午後3時30分ゴールイン）。1972年9月、いったん『オールナイトニッポン』を降板し、音楽番組『ソウル・フリーク』や歌謡番組を担当。しかし、リスナーからの強い要望により、1975年1月に復帰。1980年6月、ニッポン放送を定年退職。定年記念に公開生放送を行いました。定年後も引き続き『オールナイトニッポン』を担当しましたが、1981年に降板を表明。特別番組となった同年6月30日深夜の最終回の放送は4時間にわたるファンを集めての公開放送となりました。1984年12月28日、食道がんにより死去。63歳没。訃報の第一報は『ビートたけしのオールナイトニッポン』の放送中に伝えられました。
1929年、演歌歌手の村田英雄が生まれました。ライバルであった三波春夫同様、浪曲師からの転向。1958年、たまたまラジオで村田の口演を聴いた古賀政男に見出され、すでに映画や演劇で知られていた十八番の芸題(演目)であった浪曲『無法松の一生』を古賀が歌謡曲化（歌謡浪曲）、同曲で歌手デビューを果たしました。1961年11月に発売した西條八十作詞船村徹作曲の「王将」がミリオンセラーとなり、翌1962年に第4回日本レコード大賞特別賞を受賞。「王将」のヒットで、以前出した「無法松の一生」「人生劇場」なども相乗効果でヒット、人気を確立しました。1973年、持病の糖尿病の悪化で倒れ、一年間休業するも復帰。1970年代に入ってからはヒットもなく一時低迷するも、演歌ブーム最中の1979年に、有線放送から「夫婦春秋」（1967年発売）がヒットし、相乗効果で（当時の）新曲「人生峠」、続いて「夫婦酒」をヒットさせ健在ぶりをアピールしました。俳優としては1939年の新興キネマ京都作品の少年浪曲師としての初出演を皮切に、1974年まで任侠映画等に多数出演。身長160cmと小柄ながら、男らしい風貌と鍛え上げた声で1960年代後半は東映任侠映画に欠かせない主演スターとして活躍。鶴田浩二・高倉健・北島三郎・千葉真一らと多数共演。1995年8月には急性心筋梗塞、欝血性心不全で一時意識不明に陥ります。1996年2月白内障手術のための入院中に倒れ、6時間におよぶ心臓バイパス手術を受けました（白内障の手術は回復した翌3月に受けました）。さらに5月には右下肢閉塞性動脈硬化症で壊疽状態に陥り、右膝下12センチで切断。このとき「一切無になりたかった」と剃髪（病の影響で90年代以降、かつらを着用していた）。以後は坊主頭に作務衣がトレードマークになりました。1997年12月には糖尿病性網膜症のため左目を手術。2000年1月には左足も同様に切断。2002年5月に体調を崩し入院していましたが、6月13日午前9時52分、合併症の肺炎のため、大阪市都島区の大阪市立総合医療センターで死去。73歳没。
1935年、連続殺人犯の大久保清が生まれました。1971年（昭和46年）3月から5月までの2か月足らずの間に、路上で自家用車から声をかけて誘った女性8人を相次いで殺害し、逮捕されました。1973年に死刑判決を受け、1976年1月22日に刑が執行されました。ベレー帽・ルパシカ姿で画家を装って女性をナンパし、白いスポーツカーの車内に誘い込むのが手口でした。1955年（昭和30年）7月12日、大久保は大学生に成りすまして前橋市内で17歳の女子高生を強姦。初犯であったことから懲役1年6か月・執行猶予3年の判決で済んだものの、同年12月26日に再び強姦事件を起こします（被害者の抵抗で未遂に終わりますが、相手を負傷させたため、強姦致傷に問われました）。この事件で、懲役2年の実刑判決を受け、初犯時の刑期を加えた3年6ヶ月の懲役のため松本少年刑務所に収監されました。最初の殺人を犯したのを手始めに、逮捕されるまでの1か月半の間、白いスポーツカーで1日平均170キロメートルもの距離を走りながら、約150人（うち確認されたのは127人）の女性に声を掛けていました。1973年に死刑判決を受け、1976年1月22日に刑が執行されました。41歳没。
1939年、エレキギタリスト、作曲家の寺内タケシが生まれました。1962年に「寺内タケシとブルージーンズ」を結成、1500校近い高校を回り、コンサートを開いています。ロシア、アメリカ、ブラジルなど世界でも公演を続けました。クラシックから民謡まで、速弾き・曲弾きのテクニックはたいへんなものでしたが、肝心の音楽性が欠如していたため、彼の演奏は単なる見世物に終わっています。アメリカの音楽雑誌「ミュージック・ブレーカー」で、チェット・アトキンス、レス・ポールと並んで「世界三大ギタリスト」に選ばれてはいるんですけれどね。横浜市内に10階建てのマンションを多数建造している。また、母校の関東学院大学で土木工学と土木建築の講座も持っています。
1942年、アメリカの元プロボクサー、モハメド・アリが生まれました。アフリカ系アメリカ人ですが、イングランドとアイルランドの血も引いています。元WBA・WBC統一世界ヘビー級チャンピオン。イスラム教改宗前の本名はカシアス・マーセラス・クレイ・ジュニア。1964年にネーション・オブ・イスラムへの加入を機に、リングネームをカシアス・クレイからモハメド・アリに改めました。1960年ローマオリンピックボクシングライトヘビー級で金メダルを獲得。その後プロに転向し、1964年にはソニー・リストンを倒して世界ヘビー級王座を獲得しました。ジョージ・フォアマンとザイールで対戦し、8Rでの一発大逆転を演じたタイトルマッチや、ジョー・フレージャーとの死闘など、ボクシング史上に残る数々な名勝負を行っています。最終的には、通算3度のチャンピオン奪取成功と19度の防衛に輝きました。日本ではアントニオ猪木との異種格闘技戦で有名ですが、本気で勝負する気のなかったアリと、つかまえるタックル技術を持っていなかった猪木との間に決着はつきませんでした。引退から3年が経った42歳のとき、現役時代に受けた頭部へのダメージが原因とされるパーキンソン病と診断され闘病生活を送っており、2016年6月3日に74歳で死去しました。死因は敗血症ショック。
1952年、ミュージシャン、作曲家、編曲家、音楽プロデューサー、ピアニスト、キーボーディスト、シンセシスト、俳優の坂本龍一が生まれました。東京芸術大学在学中にスタジオ・ミュージシャンとして活動を開始。卒業直後には南佳孝の『モンローウォーク』の編曲を担当しています。1970年代後半よりソロやKYLYNバンドのメンバーとして活動する一方、メンバーとして参加した音楽グループ「イエロー・マジック・オーケストラ（YMO）」が国内外で商業的成功を収め、人気ミュージシャンとなります。YMO時代にテクノポップやニュー・ウェイヴの分野で活動したことは広く知られていますが、その後は一つのところに留まらず、現代音楽の手法を使った作品の発表、ロックとテクノの融合、ワールドミュージック、ヒップホップやR&Bなどのブラックミュージックを織り交ぜたポップス、オペラの作曲およびプロデュース、クラシックやボサノヴァのユニットを結成してのワールドツアー、近年はアンビエントやエレクトロニカの作品を発表するなど、ジャンルを超越して多彩な作品を発表しています。YMOでは最年少ながらリーダー。映画『戦場のメリークリスマス』で映画に俳優として出演し、映画音楽も手掛け、日本人初の英国アカデミー賞の作曲賞を受賞しました。「教授」「世界のサカモト」とあだ名されます。現在はアメリカ合衆国ニューヨーク州在住。歌手の坂本美雨はシンガーソングライターの矢野顕子との間に生まれた娘で、坂本にとっては次女。
1955年、声優の小山茉美（こやま まみ)が生まれました。いちおう生年は非公開とされていますが。代表作は『Dr.スランプ アラレちゃん』（則巻アラレ）、『名探偵コナン』（ベルモット）、『あんみつ姫』（あんみつ姫）など。女優経験もあり、洋画の吹き替えなども務めています。
1959年、元歌手、元女優の山口百恵が生まれました。1972年12月、オーディション番組『スター誕生!』で、牧葉ユミの「回転木馬」を歌い、準優勝、20社から指名を受けました。1973年4月、映画『としごろ』に出演し、5月21日に同名の曲で歌手としてもデビュー。森昌子・桜田淳子と共に「花の中三トリオ」と呼ばれました。デビューのキャッチコピーは「大きなソニー、大きな新人」。デビュー曲の「としごろ」は、スタッフの期待以下のセールスに止まったため、第二弾の「青い果実」ではイメージチェンジを図り、大胆な歌詞を歌わせる路線を取りました。これは「青い性路線」（「性典ソング」）と呼ばれるようになり、それは1974年の「ひと夏の経験」の大ヒットで大きく花咲くこととなりました。年端のいかない少女が性行為を連想させるような際どい内容を歌うという、この「青い性」路線で百恵は絶大な人気を獲得することになりました。同曲が大ヒットした1974年には文芸作品の名作『伊豆の踊子』に主演し、演技でも評価を得ます。この映画で共演した相手役の三浦友和とはグリコプリッツのCMでこの年の夏に共演済でした。三浦とはその後もテレビドラマやCMでも共演し、共に絶大な人気を博し、二人は「ゴールデンコンビ」と呼ばれました。百恵の映画初出演はレコードデビュー前、ホリプロ制作の「としごろ」(和田アキ子、森昌子主演・松竹)で、新人の顔見せとしての出演でしたが、『伊豆の踊子』以降、映画13作で主演。そのうち12作は三浦との共演でした。テレビドラマでの初レギュラー出演は1973年10月スタート、大映テレビ制作TBS系の「顔で笑って」。この作品で宇津井健との親子役が始まり、以降宇津井健を公私共に「お父さん」と慕い、後の実際の結婚の際に仲人をお願いしています。1974年10月からはTBSのテレビドラマ赤いシリーズ（いわゆる大映ドラマ）に出演、1作目「赤い迷路」続く「赤い疑惑」「赤い運命」でもやはり宇津井健との親子役。「赤い疑惑」「赤い衝撃」では三浦友和と共演。高い人気を集め、シリーズは6年にも及び、百恵のレギュラー出演作品は「赤い絆」引退記念作品の「赤い死線」まで6作品にもなった人気ドラマとなりました。1976年リリースされた「横須賀ストーリー」から阿木燿子・宇崎竜童夫妻の作品を歌い、新境地を開きます。結果として引退まで歌うことになる宇崎夫妻の作品の数々は、大ヒットの連続で、百恵の世界を決定的に形作りました。この二人を作家として指名したのは、周囲のスタッフではなく百恵本人でした。1978年の『第29回NHK紅白歌合戦』では紅組トリを務めました。白組の沢田研二と共にポップスでのトリは初。また、10代の歌手が紅白のトリとなったのも百恵が初。その最年少記録は破られていません。1979年10月20日、大阪厚生年金会館のリサイタルで「私が好きな人は、三浦友和さんです」と、三浦との恋人宣言を突如発表。その後三浦も記者会見で「結婚を前提にして付き合っています」と語りました。そして、翌1980年3月7日には三浦との婚約発表と同時に、「我儘な…生き方を私は選びました。（中略）お仕事は全面的に、引退させて頂きます」と芸能界引退を公表。その一方で、迫り来る引退を視野に入れた形でのレコードのリリースや公演の予定を発表。1975年のザ・ピーナッツで始まり、1978年に解散のキャンディーズで定着した引退記念興行が大々的に展開されることになりました。引退直前同年9月に刊行された自叙伝『蒼い時』は、複雑な生い立ち、芸能人としての生活の裏面に加え、恋愛や三浦との初体験についても赤裸々につづられており、発売から1か月で100万部を超え、12月までに200万部を超える大ベストセラーになりました。同書の仕掛け人といえる残間里江子にも注目が集まりました。写真撮影は立木義浩。引退後の翌年1981年に文庫化されています。1980年10月5日、日本武道館で開催されたファイナルコンサートでは、ファンに対して「私のわがまま、許してくれてありがとう。幸せになります」とメッセージを言い残し、そして最後の歌唱曲となった「さよならの向う側」で堪えきれずに、涙の絶唱となりました。歌唱終了後、ファンに深々と一礼をした百恵は、マイクをステージの中央に置いたまま、静かに舞台裏へと歩みながら去っていきました。この引退後、彼女は一切、表舞台に立っていません。
1961年、シンガーソングライター、タレントの泰葉が生まれています。初代林家三平の娘。春風亭小朝の元妻。本名：海老名泰葉（えびな やすは）。 1981年に、ポリドール・レコード（現・ユニバーサルミュージック）より『フライディ・チャイナタウン』でシンガーソングライターとしてデビュー。また、アーティストへの楽曲提供も行い、『夏のRELIFE』（松本伊代）、『YES、IT'S MY HEART』（少女隊）『目黒の実家に帰ります』（五十嵐祐子）などを残しました。タレントとしては『午後は○○おもいッきりテレビ』（日本テレビ系）初代アシスタント司会を務めるなどしました。噺家の春風亭小朝と結婚後、引退で当然のように表舞台から姿を消しましたが、2004年のこぶ平の正蔵襲名記念披露パーティーの企画に携わるなど落語界で裏方的な活動をこなしており、時々テレビに映ることはありました。小朝と離婚後は彼のことを「金髪糞豚野郎」とののしっていたことは有名。近年、芸能活動を再開。
1968年、小説家の瀬名秀明が生まれました。第16代日本SF作家クラブ会長。学位は博士（薬学）で、薬剤師の免許を取得しています。近年はロボット関係の著述活動にも力を入れています。作家としての代表作は『パラサイト・イヴ』。異色作に『小説版ドラえもん のび太と鉄人兵団』があります。
1971年、女優、歌手の工藤夕貴が生まれました。1983年に渋谷でスカウトされて芸能界デビュー。堀越高等学校卒業。TBS『ザ・ヒットステージ』で小堺一機相手にアイドルをメッタ斬りする毒舌中学生で話題になり、その後ハウス食品の、チキンラーメンタイプの袋麺「303」（さんじさんぷん〈3時3分〉、サンマルサンとも）のコマーシャルで「お湯をかける少女」として人気者になりました。1984年、石井聰亙監督の『逆噴射家族』に出演し、女子プロレスラーとアイドル歌手を目指すミーハー娘を演じました。また、この映画の挿入歌「野生時代」で歌手デビューも果たします。同期歌手には斉藤由貴、中山美穂、本田美奈子.、南野陽子、井森美幸、森口博子、同じレコード会社の浅香唯などがいました。また同じ頃、文化放送『ハッとミラクルアイドルナイター』で中学生パーソナリティとしてラジオデビュー。メインパーソナリティ扇一平アナウンサーとの絶妙の掛け合いが大きな話題を呼びました。1985年には、第1回東京国際映画祭のヤングシネマ部門で大賞を受賞した相米慎二監督の『台風クラブ』に主演し、若手実力女優の地位を確固たるものにしました。『ミステリー・トレイン』『ヒマラヤ杉に降る雪』『ピクチャーブライド』などのハリウッド映画にも出演。また、1990年、今井正監督の遺作となった『戦争と青春』に主演し、ブルーリボン賞主演女優賞を受けます。2017年現在、静岡県富士宮市に広大な土地を購入し農業を行いながら、自宅の隣に「カフェ ナチュレ」というカフェをオープンさせています。父親が歌手の春日八郎ですが、鼻のかたちがそっくりです。

次は忌日。