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2024年05月22日19:05

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東京都府中市 3 源頼朝と徳川家康とくらやみ祭と

 東京都のほぼ中央に広がる町、府中市。

 JR府中本町駅の改札を抜け、流れる人波に付いて行くと、ほどなく賑やかな祭りばやしが聞こえてきました。
 府中を訪ねたのは、さる年の5月5日の夕方だったのですが、この地に鎮座する大國魂神社(おおくにたまじんじゃ)では、年中行事のひとつ、「くらやみ祭(4/30〜5/6)が行なわれていたのです。
https://www.youtube.com/watch?v=AyQ2OPC1-i8
   くらやみ祭り 神輿8基山車22台★1000年続くお祭り★

 現在の府中市には、エリアを二分するように、JR南武線が南北に走っており、府中本町駅は市域のほぼ中央にあります。
 この府中本町駅からほどない場所に鎮座しているのが、大國魂神社です。
https://www.youtube.com/watch?v=v11S42ZMs0g
   大國魂神社 - 神主 さんと 神社 紹介

 神社の縁起では、今から1800年ほど前の景行天皇の時代、武蔵の國の鎮守として祀ったのが始まりとされています。
 その後、律令制によって武蔵の國の国府が置かれると、武蔵の國の総社となり、この地に鎮座していた6つの神社を合祀して、六所宮(ろくしょぐう)と称されるようになりました。

 鎌倉時代の初期には、平家追討と妻・政子の安産祈願のため、源頼朝が参拝に訪れたことが、社伝に記されているのです。


 府中の街を散策していて目に留まるのが、大國魂神社の参道の見事なけやき並木です。
 直線でおよそ500m続くこのけやき並木は、前九年の役(えき)で勝利した源頼義・義家の親子が、戦勝祈願のお礼として1000本の苗木を奉納したのが始まりと伝えられています。
https://www.youtube.com/watch?v=3Ob1JgvqsVU
   大國魂神社 参道

 その後、関ヶ原の戦いや大坂の陣の祈願成就に対し、徳川家康が馬場を寄進、その土手の上にけやきの苗を植樹しました。

 現在のけやき並木には、当時のものが数本残っているほか、およそ110本のけやき、さらに榎(えのき)などの老樹を含め、あわせて120本ほどが植えられており、国の天然記念物に指定されております。

 欅(けやき)の並木道が国の天然記念物となっているのは、日本で唯一なのだそうです。

 大國魂神社のくらやみ祭は、毎年この初夏の7日間に、さまざまな神事が行われます。
 くらやみ祭の名のとおり、かつては深夜の真っ暗闇の中で神輿(みこし)が担がれていました。
 神輿は神そのものであるから、尊いものは人の目に触れてはならぬ、そういった考えがあったからなのだそうです。

 七日間にわたる神事のクライマックスが、御輿渡御(みこしとぎょ)です。
https://www.youtube.com/watch?v=J7bKXlYsBWc
   くらやみ祭りのクライマックス神輿渡御。
   花火ではじまる祭りの最大の見所

 花火を合図に大太鼓が打ち鳴らされ、八基の神輿がこうして旧甲州街道を練り歩くのでした。
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