10月9日から、ジョン・レノンとオノ・ヨーコの激動の人生、愛の軌跡を語る品々およそ100点を展示する「DOUBLE FANTASY - John & Yoko」東京展が開催されている。昨日の深夜、BSプレミアムでその特別番組（再放送）をみた。
https://www.universal-music.co.jp/john-lennon/news/2020-11-13/
「イマジン」誕生秘話、国外退去を命じるアメリカ政府との闘い、子育てと家事に専念した主夫時代、復帰まもなく凶弾に倒れた最後の日・・・などをジョンの遺品や、ジョンとヨーコ２人の貴重な品々から、2人のメッセージを紐解いていくもので、ナレーションにはKing Gnuの井口理が起用されている。
ジョンレノンの誕生日は1940年10月9日。生きていたら今年80歳。
私はジョンよりポールファンなので今まであまりジョンのソロアルバムの楽曲を聴きこんだことはなかったが、番組ではジョンの楽曲に込めたさまざまな思いやメッセージが解説されていて、改めて素晴らしいなと思った。
参考）
https://www.udiscovermusic.jp/playlists/john-lennon-solo-20-songs
毎週金曜夜放送のNHKラジオ第二「高橋源一郎「飛ぶ教室」では
10/9 の放送で、ジョン・レノンと三島由紀夫＝同時代を生きたヒーローとしての共通点が語られた。また、この日のゲスト(今日のセンセイ）の野口義修さん（音楽プロデューサーでビートルズ研究の第一人者）の話も興味深かった。
以下、そのメモ
◆1時限目：秘密の本棚
三島由紀夫・東大全共闘著「美と共同体と東大闘争 」
三島由紀夫 没後50年 ジョン・レノンと三島由紀夫が似ている説
ともに時代のカリスマ的な表現者 社会活動家
政治的思想にのめりこみ生き急いだ 若者のアイコン
この本は、1969年ベトナム反戦運動 東大全共闘（左翼）に三島由紀夫（保守の筆頭：右翼「たての会」）が招かれ討論会をした記録である。
政治的には正反対な立場だが、「知識や教養における権威（先生と呼ばれる人々）に反発する」という点には共感できる。政治の話はほとんど出ず哲学のはなしが語られている。
政治的思想では対立する人たちを「わかる」「わかろうとする」とはどういうことか。
あとがき：この討論会における笑いの要素。その笑いは冷笑であって嘲笑であってもかまわないが、少なくとも人は笑いながら闘うことはできない。
安田講堂都市伝説について小野文恵アナが言及（彼女は東大卒で安田講堂復活の翌年に入学）
本には2種類ある。
�，覆鵑寮萋�観もなく読んで面白い本
��何かその本が置かれた状況や文脈がないとわからない本
■2時限目 今日のセンセイ：
ゲスト：音楽プロデューサー 野口義修（よしのぶ）
1951年名古屋生まれ。NHK「おかあさんといっしょ」やあみん「待つわ」などを作曲。ポピュラーミュージック作詞作曲のオーゾリティー。
中２のときにフォーククルセイダーズをきいて「ぼく、曲を作らなきゃ」と思った。「ポール・マッカートニー作曲術」の著者。
フォーククルセイダーズ（1967）は日本のビートルズ。革新的。今までなかった音楽を作った。
ビートルズって何がすごいの？ 彼らはクラッシック、R＆B、ロックなど過去のいろんな要素がベースではあるがそれらを踏まえて全く新しい音楽を作った。
エルトン、ビリジョー、オアシスも。ビートルスのDNAを受け継いだ子孫。ビートルスが永遠に古くなくならないわけ。永遠の名曲がもつ要素とは？
スキーマ＝無意識の知識。小さいときから慣れ親しんだ音や感覚、知識は大人になっても自然に表れる。
たとえば米津玄師J-POP売れっ子。メロディアス。彼がビートルズファンだったかどうかは知らないが 「ネイバー・フッド」（7枚目シングル）はストロベリー・フィールズ・フォーエバーのオマージュした曲ではないか。
FOOL ON THE HILL 丘の上のバカとは？ ガリレオ・ガリレイのこと
Aメロはとても明るいメジャー 同じレの音、ペダルポイントは水平線を感じさせる 昼はメジャーコード サビ 太陽が沈むところは、マイナーコード 長調短調
WE CAN WORK IT OUT（恋を抱きしめよう） Aメロ：Life is very short(人生は短いよ)、の部分がジョン作。
ジョンが足踏みオルガン（ハーモニウム）で 2度「ソー・ファー ソー・ファー」メロディーの高低を繰り返す。メロディーが上がりのときは高揚感 下がりのときは陰鬱に。メロディーの上下は心の状態とシンクロする。
ジョンとポール
二人は双子でありまるで他人である。同じで違う鏡のような存在。似て非なる二人の共作だからこそ名曲ができた。二人を結び付けたのは二人とも幼いころに母親を亡くしている。
「ア・デイ・イン・ザ・ライフ」 という曲には、デイとライフが入っている。
ポールは「デイ」という曲が好き。イエスタデイ、アナザーデイ、ヒア・トゥデイなど。
ジョンは「ライフ」が好き。 イン、マイ・ライフ、ラン・フォー・ユア・ライフ、など。
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