「総特集 大林宣彦 「ウソからマコト」の映画」
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実験映画、コマーシャルフィルム、角川映画、尾道三部作、戦争や日本の「古里」と向き合った近作群
――他に類を見ない独自の世界観を築き上げてきた映画作家・大林宣彦の軌跡を振り返る。
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大林宣彦監督の特集本です。
実験映画時代から最近作まで紹介され、読み応えがありました。
デビュー作「HOUSE」から尾道三部作まではほとんど見ていたので興味深かったです。
最近作はあまり見ていないのですが、遺作となった「海辺の映画館 キネマの玉手箱」が見ごたえがあったので、機会があれば見ていきたいと思います。
浅田次郎「流人道中記」中央公論新社
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万延元年(一八六〇年)。姦通の罪を犯したという旗本・青山玄蕃に、奉行所は青山家の安堵と引き替えに切腹を言い渡す。
だがこの男の答えは一つ。「痛えからいやだ」
玄蕃には蝦夷松前藩への流罪判決が下り、押送人に選ばれた十九歳の見習与力・石川乙次郎とともに、奥州街道を北へと歩む。
口も態度も悪い玄蕃だが、道中で行き会う抜き差しならぬ事情を抱えた人々を、決して見捨てぬ心意気があった。
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浅田次郎さんの時代小説の最新作です。
旗本・青山玄蕃が流罪となり、主人公の見習与力・石川乙次郎と北へ進みます。
色々な事件が起こりますが、その言動から乙次郎は青山玄蕃に次第に尊敬の思いをいだきますが、、
さすがは浅田さん、読み始めると上下巻をあっという間に読んでしまいました。
ラストはちょっと納得いかない部分もありますが、面白かったです。
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