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2020年08月27日10:04

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「罪人の選択」「富豪刑事」「形で捉えて簡単に描ける! 背景パーツの描き方」

「罪人の選択」貴志祐介著。
久々の新刊。「夜の記憶」「呪文」「罪人の選択」「赤い雨」の4篇収録。
「夜の記憶」デビュー前の作品で別の惑星と地球の人間の話が交錯。海中の異形の感覚が面白い。
「呪文」不毛の植民惑星の神を呪う宗教。彼らの神とは実は。悲惨な開拓生活に時空を越えて互いを呪いあう人々の悲しさ。
「罪人の選択」不義を断罪された主人公は毒入りの一升瓶か缶詰を選択することに。なぜは罪人は間違った選択をする。
「赤い雨」死病を招く微生物チミドロに制圧された地球。医師である主人公は治療法を探るため死体をドームに運ぶ危険な賭けに。しかし死体は生きていた。
緊張感とサスペンスがいい。「新世界ゼロ年」も早く出るといいな

「富豪刑事」筒井康隆著。
娘の読書感想用。富豪の神戸大助刑事が富豪力で事件を解決する全部違うタイプの4編。五億円強奪事件は4人の容疑者を煽って真犯人を特定。密室殺人事件は会社を作り犯人の再犯を誘う。子供誘拐事件は偽銀行員になり身代金をポケットマネーで用立て。東西暴力団の談合の監視にホテルを貸し切り。やり手だった祖父や大助に惚れてる秘書もいい味。娘は初めての筒井康隆。楽しく読んで感想文が進んだ。面白いと進みが早いね。読者に話しかけてくるんだけど?と面白かったようで。誘拐事件で解決までをAからEに分けたり、文章のギミックも興味深かった模様。でもって推理小説ではないねと。娘はドラマは見るけどあまり推理小説は読んでないはず。と思ってたら比較対象は以前読書感想用に進めたメグレ警部だった。そういえば家にあったから読ませたな。あれはあれでフランスの文化描写中心で推理物では変わり種かも。

「形で捉えて簡単に描ける! 背景パーツの描き方」佐藤夕子著
渦巻や格子形や自由線などアタリの付け方が独特。日向の岩や水や滝など白部分の多い絵は影の部分をざっくりとり、細かく定規で斜線してからホワイトで整えてからペンを入れる。アタリで区画して離れた部分部分を完成させ描き上げてから、パズルを埋めるように各区画を繋ぐ絵を描く。なんだかすごい背景画の名人芸のような方法。区画ごとの完成絵は影もちゃんと入れておく。まず影から描く場合もある。藪を描くときは使う植物を3種類決めておいて、区画に配分し影も描き完成してから次の区画に移動する。区画の空白に木の枝や藪の葉など重なるところを後から描きやすくなる。

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