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2020年08月12日18:23

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『JORGE JOESTAR -ジョージ・ジョースター-』『JOJO'S BIZARRE ADVENTURE OVER HEAVEN』

『JORGE JOESTAR -ジョージ・ジョースター-』
舞城王太郎著。1900年のヨーロッパてジョセフの息子ジョージ・ジョースター2世はリサリサと共に殺人事件を解決。一方、2017年7月23日少年探偵ジョージ・ジョースターは杜王町の岸辺露伴の屋敷で起こった密室殺人事件に挑む。二つの舞台は交互に語られる。作者の手持ちキャラ九十九十九が狂言回しにふたつの時代を繋ぐ。1900年は20年の出来事でアントニオ・トーレスなる皮だけの少年のゾンビとの戦い。2012年は一応2日間の出来事だが杜王町が海を泳いで5部の登場人物の島と合流したり、宇宙に飛ばされカーズを連れ帰ったり。杜王町とイギリス二つの島が合体したり。タイムトラベルで36個の宇宙を早送り巻き戻ししたり。原作登場人物との妙な違いは原作の6部のオチである多元宇宙の誕生以後と見れば納得
ジョジョの原作第7部までの登場人部を網羅する舞台装置がほんとすごい。ディオ、カーズ、吉良、ディアボロ、ヴァレンタイン大統領と全ボスが登場。究極スタンド同士でのボス対決も面白い。「ID:INVADED イド:インヴェイデッド」 の作者のジョジョ小説なので娘も読んでみたいと。しかし819ページあるぞ。大きな風呂敷を広げて綺麗に畳む手腕は流石としか言いようがない。グロもありギャグもあり会話も愉快。辞書並みの厚みなので1、2章ごとに読むのがよいかもね。
上遠野浩平著「恥知らずのパープルヘイズ」が外伝、西尾維新著「OVER HEAVEN」が考察なら、今作は漫画にすれば20冊くらい食いそうなジョジョ本編第○部を丸ごと作ったみたいな感じ。VSジョジョという企画を正しく解釈した結果ともいえるかも。

『JOJO'S BIZARRE ADVENTURE OVER HEAVEN』
西尾維新著。ジョジョの小説。ディオの手記という形の全編モノローグ小説。部下から報告を聞くという形式でのディオ視点で第3部の粗筋と、第1部の回想と考察。二次創作的な論文という感じ。ディオを巡る女たち、母親、エリナ、エンヤ婆をクローズアップするところが、女性の多い化物語の著者らしい所かな。個人的には西尾維新さんも直球の能力バトルを書いてほしかったな。上遠野浩平さん舞城王太郎さんが双方ともVSジョジョ企画らしく直球勝負だったから。
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