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2020年07月08日02:12

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河川敷

河川敷


風が吹いている
芥(あくた)がひしひしと打ちよせる
潤井川(うるいがわ)の岸辺
自分が生きていたことを
残したくて
化石(いし)になりたくて
なれないのなら
時に傷をつけたくて
うたをうたいたくて
その瞬間を何かにのこしたくて
素足になって
つめたい水に
つまさきを濡らす
その一瞬の
実感がほしかった
生きていたくて
弓なりにしずんでゆく
午後の陽のひかり。

指田悠志
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