・はじめに
頂き物である。通信販売のおまけについてきた、とのことで、
餃子の入った袋を持つとずしりと重い。1kgもある。太っ腹なおまけである。
ぎょうざの宝永、という会社だが、北海道に構えている。
https://www.gyouza-houei.co.jp/
会社のHPでは、元来はラーメン屋だったが、サービスで出した餃子が好評で、
餃子を考案した女将の死後、餃子専門店に看板を変えた、と説明されている。
また、HPで販売の形式を見ると、通信販売と店舗販売とあるので、
試しに「音更ぎょうざの宝永 札幌本店」をGoogleマップで調べてみる。
すると、利用者のコメントに、イート・インはない、と書いてある。
コメントに対してはすべて、オーナーが返信しているので事実だろう。
ということは、ぎょうざの宝永という会社は持ち帰り、通販専門店、となる。
このような運営の北海道の会社、となると、��-21：小樽飯櫃の悪夢が思い出される。
会社のHPによると「マツコの知らない世界」というTV番組で紹介されたそうだ。
TVで紹介されると売れ行きが爆発的に上がる、という現象はまだ健在なのだろう。
相も変わらず、「芸能人」が紹介したものに飛びつく人間は多数いるということだ。
こういう人間は警戒しなければならないので、目印をつけてもらいたいものである。
また、通信販売のページ、
https://www.gyouza-houei.jp/item/27を見ると、
「一般社団法人 焼き餃子協会」というものがある。
なんだこれは、と見てみたが、いきなり入会案内のことが書かれている。
「協会」は商品を誉め、会社は会費を払って「協会」のお墨付きを宣伝するわけだ。
こうやって利用しあっているわけだが、その資金は何処から来るのか。消費者だ。
そして、焼き餃子協会の会長は何者か、というと、会社の経営者のようだ。
その会社のHPも眺めてみたが「虚業」という言葉しか浮かばない。縁がなさそうだ。
なお、会社のHPでは、「東京餃子通信」の編集長のコメントも掲載されている。
皆、いい加減に、利権関係のある者からのコメントは信頼できないと気付くべきだ。
何の利害もない者こそが、味について、自身が感じたことをそのまま書けるのだ。
・対象
餃子1000g40個入り、通信販売価格1780円(宝永餃子(スタンダード)の価格)
注：通販サイトにある商品名は宝永餃子(スタンダード)で、手元にある商品とは、
名称や包装の袋の印刷は異なっている。
原材料はほぼ同じなので、今回入手した商品の価格も同様と考えられるが、
厳密には、今回の商品と通販サイトの「宝永餃子(スタンダード)」は異なる。
・結果
原材料：キャベツ、にら、生姜、にんにく、豚肉、鶏肉、砂糖、食塩、胡椒、小麦粉、発酵調味液、食塩、植物性油脂、加工澱粉、調味料、乳酸Na
大きさ：やや大きめ
皮の厚さ：やや厚め
ひだの数：5個
餡の内容：野菜が多めで生姜風味が強い
・考察
見た目は膨らみが大きく、��-95：手づくり餃子 とみやの餃子に類似している。
食べると、生姜風味が強めに広がってくる。肉感はそこまで強くはない。
また、餡の野菜の甘みも強めに出てくる。ここまで甘くさせなくて良いと思う。
原材料を見ると、豚肉と鶏肉とある。鶏肉を使う理由は安くするから。
このことは、ここ最近、繰り返して主張しているので、説明不要だろう。
肉感がしっかりとしていて鶏肉を混ぜているのはまだ許容できるが、そうではない。
・まとめ
評価は3である。甘味が強すぎる感がある。そして、肉感も乏しい。
少なくとも、わざわざ買い求めに行きたいとは思えない。
この餃子を考案した女将は、最初から豚肉と鶏肉とを混ぜて作っていたのだろうか。
そうだとしたら、相当に算盤が上手な女将である、と考えることもできる。
まあ、製造者は、豚肉だけだと味がくどくなるから、鶏肉も混ぜるように研究した、
などと説明するのだろうが、それを真に受けるか受けないかはこちらの仕事だ。
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