「NCIS:ネイビー犯罪捜査班17-19聖パトリックの悲劇」TV

『NCIS:ネイビー犯罪捜査班17-19聖パトリックの悲劇』
＜ストーリー＞
　聖パトリックの日に一人の男の死体が海軍新兵募集センターのゴミ箱で見つかる。ギプス達が現場に出動するとすでに死体は警察によって運ばれていた。手持ち無沙汰になったパーマーはケイシーと共にダイナーで朝食を取る事にするが、ダイナーの前の宝石店で強盗事件が起こり、犯人たちがダイナーに逃げ込んできてパーマーとケイシーは人質になってしまう・・・
＜コメント＞
　普段はバックステージ側のパーマーとケイシーが最前線に立たされるという異色作。人質の中には妊婦もいるし、血気盛んなシェフは拳銃を隠し持っているし、強盗団のリーダーは凶暴だし・・・と普通ならジリジリとした持久戦や神経戦になるところが、さすがNCISだけあってまあ、話の展開が早い早い。リーダーの凶暴さは定型的だし、パーマーとケイシーが捕まっている間にビショップやトーレス達が死体の身元や宝石店の捜査からさっさと犯人の名前を突き止めてしまったり、さらに壊されたガラスケースの中に転がっていたコンドームの箱から犯人たちの手口を突き止めたりとめまぐるしく状況が変わっていく。
　そんなテンポの中でいちんとパーマーとケイシーの見せ場を作ってさっさと事件を解決に導いていくのがこのシリーズの魅力。特に冒頭から目薬を点していたケイシーがまさか伏線とは思わなかったのでここは素直に驚いた。
　最近大河ドラマ的な展開の進化につい目を奪われがちであるが、昔ながらの１話完結ドラマも明らかに進化しているのがこのシリーズを観るとよく判る。