mixiユーザー(id:411965)

2020年05月19日01:11

353 view

「鬼滅の刃」最終話読みました

 『鬼滅の刃』最終回を読みました。前回でコマ割りが小さくなっていく、いわゆる映画テでいうならフェードアウトみたいに消えてそこで最後のコマが現代だったのでどうなることかと思ったら、なんとほとんど二次創作みたいな現代編。
 いや、これはこれでいいと思う。最強の鬼を倒したものの、幾多の犠牲を伴ったビターなハッピーエンドだったところを現代に舞台を移したところで善逸の孫が「姉ちゃんは輪廻転生って信じるかよ」「俺は信じるよ。絶対みんな転生して幸せに生きているんだ」「平和のために鬼と戦って命を落とした人たちは」と呟く。もうこのセリフだけで後はストーリーはなくてほぼ鬼殺隊の面々がいかに現代で幸せに生きているか、を描写しているのだ。
 もちろんこれは最強の鬼が最後に炭次郎に言った「死んだ皆は生き残ったお前を恨んでいるぞ」という悪魔の囁き(もちろん炭次郎はこれを個人として否定するのだが)を物語として完全に否定するためのもので、そのために現代で幸せに生きる鬼殺隊の面々を通行人として登場させているのだ。
 これはあれだな、リブートした方の『ギャラクティカ』の最終話で逃亡船団はサイロンと決別して新しい星に着いたものの、ロザリンド大統領はアダマの腕の中で息を引き取り、ほとんどエウレカみたいな存在だったスターバックは振り返ったら消えていて、ショットが切り替わったら現代のアメリカだった・・・というビターエンドがいきなりSF的なハッピーエンドに変わるのと同じだな。
 前回の炭次郎のエピローグ、そして今回の鬼殺隊のエピローグと二重のエピローグで終わるのはまさに大作の証だといえる。


5 3

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2020年05月>
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31