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2020年05月17日02:10

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「球詠」の心地よい違和感

『球詠』
 深夜にやっているアニメで今期のいわゆる「女子高生クラブ活動アニメ」。この作品が他のわりとゆるい作品と異なるのは他の女子高クラブ活動作品が「勝利」よりは「友情」と「日常」を大事にしているのに比べて完全に「勝利」に軸足を置いていること。まあ、野球アニメなんだから当然だといえば当然なのだけど。

 ストーリー自体はまるで王道で「そもそも野球部がなかった」「寄せ集めっぽいメンバー」「主人公がキメ玉を持つ」「最初は弱小野球部で練習試合では負けが多い」「徐々に団結していく」などで今週では埼玉地区予選の抽選会をやっていて「昨年の優勝校」「県でも有数の遊撃手がいる」などの下馬評などが飛び交うのだ。

 さて、そんな作品なのだけれどもなんでこれを見るかと言うと、もう作品全体からくる違和感が心地よいのだ。なんと言っても本当に野球する少女たちとして描いているのだ。例えば学校での制服姿ではミニスカートなのだが、このミニスカートから伸びる足が筋肉質なのだ。その違和感が心地よい。そして皆体格が良いので可愛い顔といかつい肩幅の違和感。肉体はこれほど野球に寄っているのに、さすがに顔は真っ黒には描かないという違和感。いや、もちろんこれで顔を日焼けさせたら区別がつかないから。
 製作する側ももうやけなのかどうか、野球する姿はなんでも実際の女子野球の選手をモーション・キャプチャーして作画しているのでその動作は見応えあるのに、顔の表情の作画からは明らかに手を抜いているという違和感。おかげで「アニメ顔なのにあまり可愛くない」のだ。多分途中で入るCMの「八月のシンデレラナイン」の実写野球少女の方が可愛い。しかも、この実写少女がかなりすごい玉を実際に投げるのだ。アニメが実写に負けるというオタクとして許されぬはずの違和感。
 もうこれらは「萌えよりも燃え」に棒振っているのが見えてくるのだ。
 この違和感に魅かれて毎週楽しみに見てしまうのはまあ、歪んだ見方だけれども、オタク的には正しいと思う。


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