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2020年05月15日16:06

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「ほえる犬は噛まない」「記者たち 衝撃と畏怖の真実」

「ほえる犬は噛まない」
犬を巡る団地の人間模様。大学非常勤講師は団地の煩い犬を拐い地下に閉じ込めるが、警備員と浮浪者が犬を鍋にしてしまう。男は今度は老婆の犬を攫う。団地の管理事務所の女性は男が犬を落とすのを目撃。一方、非常勤講師の妻が犬を買うが、行方不明になり事務所の女性は捜索を手伝う。男は老婆にとり犬が大事だったこと、妻がクビになり退職金で犬を飼い、残り全額を(賄賂にするため)自分にくれるつもりだったと知る。監督ポン・ジュノ。
主人公にとって犬が厄介者から大事な存在になる心の変化。犬の扱いにびっくりだが、愛玩し食しもする犬と関わりの深い文化なんだなと。日本ならひと昔前の鯨か。題名はことわざから。威勢のいい者ほど実力がないこと。

「記者たち 衝撃と畏怖の真実」
ブッシュ政権はイラク侵攻を画策。メディアは政府寄りの報道をする中、ナイト・リッダー社の記者達は真実を報道するため取材を進めるのだが。現在はブッシュ政権の嘘が明らかになったが、当時関係者に取材し報道してたのはすごいこと。ないものをあると証明しろという無茶ぶりだったと。軍も情報部も政府にねじ伏せられ、全米が戦争寄りに傾いてゆく。監督ロブ・ライナー。当時のニュース映像も多い。映画として見やすくテンポもよく、そのせいでというかフィクションぽくなったので、ラストに記者本人達を出したかなと。政府は現在の状況を作ったのに、その政府は責任を取らない。「政府の失敗は兵士があがなう」
ただ、アメリカは世界の警察から脱落し、文化的にも中心ではなくなったね。映画でも正義を言う説得力もなくなったから、ハリウッド映画は凋落したし。責任を取らなかったけど、代償はあったというか。普通の国になったというか。
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