オフロード、モタード、オートレース、ロードレースなど、バイクのレース関係を見ると、内側の足を出している事が多いと思います。
あれは、何の為にやっているのか、みな疑問に思った事があると思います。
ネットで検索すると、いろいろな説が言われていますが、なるべく簡単に私が思っている事を説明してみたいと思います。
まず、ハングオンと言われる膝擦り走法から。
教習所等で習うコーナリングの基本は、ニーグリップでタンクをしっかり挟んで曲がりましょうというもの。
つまりハングオンは、かなり邪道な乗り方と言えます。
でも、ハングオンをやった事のある人は、ハングオンにデメリットを特に感じてないと思います。
私も、現在はハングオンをしていませんが、31年前まで免許取り消しになるまでの4年間は、ハングオン走法でした。
ハングオンで膝を開く理由は以下だと思います。
・バンク角の確認。
・スキーのストックのような利用。(クリッピングで、ちょんと着く事により、少し曲がりやすく感じます。微妙に安定感が増します。特に低速コーナーで効果を感じます)
・タイヤが滑ってバンク角が深くなってしまった時に、押し戻す役目。3点支持。
・重心を内側かつ下げる事が出来る。
・かっこいい。自己満足。
近年、世界GP等のロードレースでブレーキング時に足を出す理由は以下だと思います。
・足を出すと、シート荷重が多くなって重心が高くなる事により、てこの原理で、前後のタイヤに若干荷重が強くかかり、安定感が増す。
・1輪車や綱渡りでバランスを取る時に、手を広げてバランスを取るのと同じように、足を出すとバランスを若干取りやすくなる。
・脚を横に出すと、左右に回転する速度が遅くなるので、安定感が上がる。フィギュアスケートの選手が回転する時に、手を広げたり綴じたりして回転スピードを調整しているのと同じ原理。
・内側の足を出す事により、内側に荷重がかかるので、強いブレーキングの後、バンクにスムーズに入れる。
・横に足を出す事により、高速からのブレーキングの場合は、エアブレーキがかかる。リアの荷重を増やせる。
足を出さないブレーキングでも、上体を臥せ状態から上げる事により、エアブレーキを使うのは基本となっています。脚を出す事により、その効果が高まります。
レーサーの人達は、これらの理屈を考えてない人のほうが多いと思います。ロッシの真似してやってみたら、走りやすかったので、なんとなくやっているという人が多いと思います。
オフロード、モタードレース、オートレースの足だし走法も、上記の理由と同じだと思います。
これらの競技では、足を出すだけではなく、実際に足を着く事も多いです。
足を着くのは、ハングオンの膝擦りと同じで、一瞬着く事により、バランスを取りやすくなり、押し戻す効果を得る時もあります。
オートレースは、足をつきっぱなしです。(三点支持なので転倒しにくい)
これら、モータースポーツでのテクニックを、私達が、どのように役立たせる事ができるでしょうか?
コーナーの進入のフルブレーキング時や、クリッピング付近は、最も安定感が低くなる場面です。
通常は必要ないですが、安定感が低くて、転びそうになった時、足を出すと安定感が上がり、転ばなくて済む事があります。
超低速コーナーでは、実際足をついて押し戻す動きを入れる事も可能です。
ちょんと足をつく走法は、超低速で、すごく狭いところを抜けないといけない時にも使えます。バランスがとりやすくなります。
超低速コーナー以外では、足を着くと危ないので、膝擦り以外は、着かないほうが良いですが、足を出すだけで安定感が上がりますから、やる価値あります。
赤信号で止まるときに、轍でブレーキをかけながらフラつく事があります。
この時に左足を出すと安定感が上がります。
轍がなくても、止まる瞬間の直前は安定感が最も悪くなる時なので、この時に足を出すと安定感が上がります。右足はブレーキをかけているので、使えるのは左足だけですが、それだけでも意味があります。止まる時に左足を出すタイミングを少しだけ早くして、少し大きく振り出してみてください。
ハングオンに関しては、公道でノーマルタイヤやツーリングタイヤの場合は、やらないほうが速く走れます。ハイグリップタイヤでグリップに余裕があってバンク角が足りない(グリップの限界よりバンク角の限界がだいぶ先にきてしまう)という人は、やる意味があるでしょう。
オフロードやオートレースでハングオンをする人がいない理由は、リーンアウトやリーンウィズでもタイヤの限界のほうがバンク角の限界より先に来るのでハングオンをする意味があまりなく、それより滑った時にコントロールをしやすいリーンアウト等のほうが、速く安定して走れるからです。
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