金曜日の仕事帰りに久々に実家将棋教室に立ち寄った。
両親が「金曜日夜の部の生徒が粒ぞろいでおもしろいから来なさい」とのこと。父もにも母にも勝った大学生と高校生と小学生が1名ずつ、そしてその3人より棋力は落ちるものの中学生で面白い子いるとのこと。
まずは甲陽学院の中学生。母が飛車香落ちで対局をしていたので観察する。
ハナー『生徒さんが原子棒銀、それを母が矢倉模様で得意の顔面受けでしのいでる最中か』
防御中でも獰猛な母が強気で桂馬をはねて飛車に当てたがこれが裏目。
ハナー『端の防御が弱くなったがカバーする手段が難しい。さあ中学生君は気付けるかな?わたしなら角を一手で回すが・・・』
中学生君は角ではなく桂馬での端攻めを選んだ。手数がかかるので母がその間に防御を構築するも、結果的に顔面受けの悪形が祟り中学生君が勝利した。
ハナー「お見事」
中学生「どうもありがとうございます。」
ハナー「薄くなった端を狙う構想が良かったね。ただ桂馬よりも角で一手で狙うほうが早かったんじゃないかな。大ゴマ渡す展開がありえるから多少危険だけど。」
母「講釈はいいからアンタがやってみなさい」
対局が始まる前に方針を決めておく。
ハナー「私は駒を落とす上手には不慣れだ。戦力不足でどう戦うかという工夫が必要だ。相手は原子棒銀で確実に弱い端を狙ってポイントを挙げてくる。無理に支えようとすると銀交換されてしまう。飛車先交換は甘受して銀を引いて受けよう。できれば角交換に持ち込んでこちらからの攻めを見せたいところだが」
序盤は完全に予想通りの展開。銀交換を避けるために最初から飛車先は受けない。居玉のまま金矢倉を組んで戦場から遠いままで第一次攻撃をしのぐ。
ハナー『ここまでは予定通り。さて・・・誘ってみようか』
わざと右翼は銀すら上がらずに玉を矢倉に近づける。
ハナー『・・・引っかかった』
相手は飛車を浮き飛車のまま2筋に展開する。銀を上がって受ける。右翼は銀1枚での防御となるが、こちらは金矢倉+角、たいして相手は居玉。玉の堅さの差がこちらの主張である。
2四の飛車に7九の引き角をあてたところ、嫌って2五飛車と浮いてきた。
ハナー『歩越しの飛車は怖くないが。そこからどう攻めるつもりなのかな?』
1五歩からの端攻めが来たのには意表を突かれた。
ハナー『おお、振り飛車にはよくある手筋だが発想が柔軟だなぁ。だが、浮き飛車相手に香が入ると大きいぞ』
香で飛車を狙う形で打ち、飛車が交わしたところで相手の無防備の角頭に香成から角を召し取り、以降は左右挟撃から仕留めた。敗色濃厚になってからも最長の粘りをあきらめずに考える姿に感心したことを伝えた。
ハナー『まず一人、さあお次は?』
女子高生「お久しぶりです」
ハナー「?・・・あ、1年前の?」
昨年11月の芦屋の大会で私は女子中学生に相振り飛車のねじり合いで負かされたのだが、その子が我が道場に襲撃してきていたということらしい(かなり大げさな表現)。
ハナー『なるほど。そりゃ親父もおふくろも負けるよな』
昨年の敗北は互角のねじり合いだったが終盤感覚の差で僅差で負けた感じだった。相手の穴熊と私の美濃囲いの堅さの差が出た。1年前のことだから当然こちらとて修正はしている。
ハナー『問題は伸び盛りの相手のほうがどれだけ強くなってるか・・・だけどね(汗)』
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