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2019年10月09日05:56

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新たなトランプ疑惑で、大統領弾劾の機運が再燃;性懲りもない無法者を止める人がいないWH

 トランプ大統領がまた弾劾の矢面に立っている。前はロシアゲートだったが、今回は大統領として外交を武器にウクライナのゼレンスキー大統領に政敵の民主党・バイデン前副大統領のスキャンダルを捜査するよう要求した疑惑だ。

◎身辺はイエスマンばかりのトランプ大統領
 相変わらず、というか、性懲りも無く、というか、ともあれトランプ氏という人物は、大統領資質にかなり欠けることのある人物であることがまたもはっきりした。
 こうしたことが繰り返されるのは、側近にイエスマンばかりを集めたからだ。苦言を呈するケリー主席補佐官やマティス国防長官らをホワイトハウスから追い出し、耳に心地よいことを言うばかりの側近を配する。この前は、北朝鮮や中東・イラン問題と意見が衝突することのあったボルトン氏を補佐官から追放した。
 今回は、ロシアゲートの時と違い、民主党重鎮のペロシ下院議長が訴追に乗り気なので、民主党が多数を占める下院で大統領弾劾が決議される可能性が高い。共和党が多数を占める上院では、まだ困難視されているが。

◎バイデン氏のウクライナ疑惑をあぶり出す目的
 今回の直接の疑惑は、バイデン氏を標的にしたものだ。バイデン氏は、副大統領時代、自分の息子のハンター・バイデン氏が今年まで取締役を務めていたウクライナの天然ガス会社ブリスマ社の不正をもみ消していた疑惑があると、トランプ大統領は主張。その調査を、ゼレンスキー・ウクライナ大統領に要求していたという(写真=バイデン父子)。

◎バイデン氏を追い落とし、ウォーレン上院議員の民主党候補にする狙い
 全思考が来年の大統領選挙ファーストであるトランプ大統領の狙いは、民主党の有力大統領候補であるバイデン氏の追い落としである。あらゆる手段を使ってバイデン氏の人気を落とし、民主党候補者レースから脱落させることだ。
 もちろんそれでバイデン氏が脱落しても、本選で勝てるわけではない。しかしバイデン氏が敗退すれば、有力候補になるのはウォーレン上院議員(写真)であることは衆目の一致するところだ。実際、最近の世論調査では、民主党候補としてバイデン氏の支持率が落ち、調査によってはウォーレン氏に逆転される例もある。
 トランプ大統領の狙いは、まさにそこにある。民主党候補にウォーレン氏が出てくることだ。

◎「反ビジネス」の左派候補なら勝てるという読み
 ウォーレン氏は、民主党左派のチャンピオンで、富裕層の資産に一律課税する「富裕税」を提唱し、またトランプ大統領の実施した企業や富裕層への減税を無力にし、その税収で国民皆保険の実現や大学無償化を公約にする。またフェイスブックやアマゾンなどIT大手を非難し、分割・解体を主張している。どう見ても「反ビジネス」で、もしウォーレンとなれば、株式市場の大幅下落は避けられない。
 したがってウォーレン氏に対しては、ウォール街はもちろん、企業経営者や上級勤め人に大きな不安がある。それは、中間層にも波及する。誰だって、左派が大統領になれば、景気は失速し、失業が増えると言われると、嫌気がさすだろう。

◎弾劾のリスクを負っても
 したがって、ウォーレン民主党大統領候補こそ、トランプ大統領の思う壺なのである。逆にバイデン氏が民主党の大統領候補になれば、中道層・浮動層をごっそり獲られる。
 これまでのところ、バイデン支持率下落は鮮明で、トランプ大統領の仕掛けはある程度、成功している。しかし逆にトランプ氏は、これで弾劾のリスクも負った。
 どう転ぶか、今後の帰趨が見物である。

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