『意識を変えれば、行動が変わる
行動が変われば、習慣が変わる
習慣が変われば、人格が変わる
人格が変われば、人生が変わる』
――だから習慣を変えましょう。行動を変えましょう。意識を変えましょう。
自己啓発本あるあるである。世の中の自己啓発本のパターンはこれに尽きる。
100冊を超える読書経験から導き出した「自己啓発本オタク」の私が言うのだから間違いない……は言い過ぎかもしれないが、だいたいあっているはずだ。
「目標を紙に書きましょう」「周囲に宣言しましょう」「アンテナを張りましょう」「無意識を活用しましょう」
――要するに意識を変えろ!
「行動のハードルを下げましょう」「まずは4分間でいいから手を付けましょう」「深呼吸をしましょう」「20分の昼寝をしましょう」「メールチェックは朝にまとめてやりましょう」
――要するに行動を変えろ!
「運動をしましょう」「食事を腹八分目に抑えましょう」「睡眠を7時間以上とりましょう」「整理整頓しましょう」
――要するに習慣を変えろ!
だいたいこんな感じ。ではこれらの提言は役に立ったか? 色々試した私が断言するが『役に立つときもあれば立たないときもある』。
なぜか?
人格に問題があるからではないか? 性格の問題ともいえよう。
怠けたがりなら続かないし。短期なら我慢ができないし。臆病なら人と話せない。
だが、それでも自己啓発本はのたまう。
「習慣を変えれば人格(性格)だって変えられる! だから、人生だって変えられるのだ!」
間違いではないと思う。でも私には致命的な欠陥があるように思う。――躁うつ病(双極性障害)だ。
躁うつ病はひとことで言ってしまえば、極端に好調と極端に不調が連続する病といえる。
無論、健常者だって気分に波はある。だが、「病的」だから病気なのだ。
「多額の借金」「全能感や誇大妄想による失敗」「性的な逸脱」などが続くかと思えば、外出どころか風呂にさえ入れないほどの「寝たきりの状態」が続く。
要するに社会生活に著しい損失を被るからこそ病気であり「障害」と名がつくのだろう。
話は戻るが、躁のときと、うつのときは人格(性格)がびっくりするほど異なる。
だから(勝手に)人格が変わって、(勝手に)人生が変わる。それでたいてい人生が「終わる」。
昨日まで自信に満ち溢れていたのに、今日は何かが違う。そして、明日は希望が消える。
まるで波打ち際にせっせと砂のお城を作っている気分。
病気なのだから治療だってできる。だが、完治は難しい。だから、悩む。だから、苦しむ。
スヌーピー曰く『人生なんて与えられたカードで勝負するしかないのさ』。
結局、自分らしく生きることができればいいのだろうけれど、まだ私はその境地に至っていない。
いつかそんな日が来ると信じて。
だから昨日に満足し、今日は安堵し、明日も怯えて生きるのだろう。
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