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2019年09月13日14:11

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ナチス思想と残忍性の根はアメリカなのか?

  昨日(12日)午後10時からNHK教育テレビで放送された「フランケンシュタインの誘惑」に、ナチスに協力した優秀な医者である「フェアシュアー」の事が放送されていた。放送によると、彼に限らず、ナチスが出現する前から、ドイツでは「優生学」が盛んで、遺伝性の障碍者への断種手術を政治に医者たちは求め続けていたという。ナチスはそれを利用したが、ナチスの独創ではなかったとの事。更に、その優生学は元々はアメリカが発祥らしい。1907年、カリフォルニア州では、そのような法律ができ、遺伝性だと思われる障碍者には断種手術を求めていた。今はかなり撤廃されたが、新たに妊婦に遺伝子検査と障碍予定児への中絶をギム付けている州も出て、問題になっているそうである。日本では、ナチス・ドイツ経由で優生関係が入ってきたため、その発祥はドイツだと僕も今までは思っていたが、違ったわけである。アメリカのその発想は、お金。障碍児者には行政予算がかかるから。出さない方がお金がかからないからである。今のアメリカの一部の州の発想も同じである。100年間、進歩していないと言おうか。


  番組は更に、戦時中はユダヤ人たちにフェアシュアーは人体実験も徹底的に繰り返した。人体実験もナチス前に、ドイツでも極秘に行われていた。ならば、そのドイツも、優生学同様に、人体実験行為もアメリカから導入されたものではないかと。そう見てもおかしくない。その可能性は極めて高いと思うし、時期も例の州法の1907年よりもはるかに過去にさかのぼると思われる。何しろ、「人体実験用の人間」が、ナチスの時のドイツのユダヤ人よりもはるかに多かったから。アメリカ原住民と黒人である。まだ埋もれた記憶は出てこないようだが、19世紀の医者の中には、原住民や黒人を人体実験に使い、そこから発見とか、医学論文を書き、名声と富を手に入れた医者がたくさんいてもおかしくない。では、最初は純粋な気持ちで医学を志した医者が、人体実験するようになるのか。「相手への感情移入が全然行われなくなった時に、そのような誘惑に負ける」と今の僕は見ている。ナチス時代、ドイツの人たちの多くはユダヤ人に感情移入は行われなかった。今でもそうかもしれないが、昔のアメリカは原住民や黒人に同様だった。ナチスの時のユダヤ人よりもひどかった。ケネディ大統領出現前に作られた西部劇では、原住民は殺されて当たり前というように出ていた。子供の時の僕もテレビで、そのような西部劇をよく見たものである。ならば、そこに医学や科学が発達した19世紀には、原住民や黒人への人体実験が行われなかった事はあり得ないようになってくる。但し、ユダヤ関係とは違い、原住民や黒人は余り読み書きはできない例が多かったから、記録に残らなかっただけで。また、そのような医学論文は人を人体機械としか見ない冷たいものになるわけである。その気風がアメリカ医学界に起き、20世紀になり、前半はヨーロッパに入り込み、ナチスに利用され、戦後は全世界を覆い、日本にも入り、僕の行った島田療育園の小林博士などもそのような医学論文を読み、無意識的に心が冷たくなり、人体は単なる機械に次第に思えて、一部の園生に極秘に人体実験したのではないだろうか。また、障碍を持つ者をいつまでも半人前・子供扱いした気風も重なって。それをM氏経由で僕は知った。ナチスよりもはるかに大きな問題と遭遇していたかもしれない。確かに、小林博士は反ナチスの考え方だから、それがナチスと同じ事をしていたとは、僕も訳が判らなかったが、本当にナチス思想の根もアメリカならば、十分に判るし、20世紀に於いてナチスは悪かったにしろ、もっと悪いものがアメリカにあったと見方を変える事もできる。そのアメリカも、戦後はベトナム戦争など、戦争ばかりしているし。島田小説書きの参考にもなった番組である。ナチスよりも恐ろしいものが今もあるのかもしれない。


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